ガヤトリ・スピヴァクの「サバルタンは語ることができるか」と言う書物があり、またサバルタン・スタディーズ(被抑圧民族研究)と言う学究分野がある。この書物自体は、知識人が被差別民族について純粋に中立的な立場から語れるか、と言うメタ学問的なものだが、当然のことながら、被差別民族、あるいは階級は声を上げることが極めて困難だ。ボキャブラリーの問題もあるし、声を発してもしかるべき相手に届かない。つまり、コミュ障は別に現代の問題ではない。村八分と言う日本語が生まれた頃、あるいは帝国主義で未開の民族が虐殺されていた時代、あるいはローマやエジプトの古代文明にまでさかのぼる。
人種差別的なものがなくなりつつある一方(とはいえ、先進国に限った話。振興国は格差以上の階級差がある)で、コミュ障における差別はなくなる気配は現代でもおさまる気配がない。いやむしろ、ネットにおける選択的コミュニケーションが招いた社会の分断と言う形で、国内の同じ民族で分断が起きている。そのことを痛感する今日この頃。
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