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DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

東京バレエ団全国ツアー HOPE JAPAN 2022@岩手県民会館大ホール

 モーリスベジャールのボレロにYouTubeに感銘し、ちょうどそのときに東京バレエ団が岩手公演でボレロをやると聞き、岩手県民会館のチケット購入。岩手日報のオンラインサイトにも柄本弾さんのインタビュー、さらに偶然にも旅するためのスペイン語でブラウリオ・アルバレスさんのインタビュー。期待は高まるばかり。
 さて当日、レビューで散々絞られたが、無事定時退社。県民会館に近づくと、そこは今日から始まる盛岡最大のお祭り、さんさ踊りの会場で、参加者が街中にいる。チャグチャグ馬コと並び、こんなに盛岡に人が集まることはない日。それを横目に会場に向かうも、県民会館の前がすでに祭りの踊り手が大集合。チケット改札を通ってようやくバレエ公演の雰囲気に。
 まず県民会館の内装がカッコイイ!県立美術館でも思ったが、せせこましくなく大きな建物が建てられるから、良い会場になってる。3階の行き方がわからなくて焦った(実際の階と客席の階が違う)。
 公演は三部構成。ゆっくりと灯りが落ちる演出も素晴らしい。

・ギリシャの踊り
 いやあ、バレエ公演のステージが想像の斜め上を行っていて素晴らしかった!の一言。ソリストの技の前に、複数のダンサーが一糸乱れぬ柔らかな動き、白と黒の衣装に統一されたモノクロームなシンプルさ。生身の人間の踊りであると同時に、ミニマルでシュールレアリスティックなステージ。さらにふだん耳にしないとてもエキゾティックな音楽。徹底的に非日常的で、仕事を早上がりして観に来た価値があった。拍手にも力が入るほど圧倒的なパフォーマンス。オペラグラスではブラウリオさんも発見!

・パキータ
 一転して王道のバレエ。華やかな衣装、優美な音楽。ワルツのメロディに乗って、花のような衣装に身を包んたバレリーナたちが輪をなし、線をなし、くるくる回り、蝶のように舞う。こういう穏やかな感情を味わうのは久しぶり。

・ボレロ
 さてメインのボレロ。柄本弾さんを中心にしたステージが楽しみでしようがない。
 手だけにスポットが当たる序章から、ジワジワと上がっていく舞台。身体の芯から感情を揺さぶる圧倒的なパフォーマンス。ラヴェルの楽曲の力強さに、さらに類まれなバレエのパフォーマンスに心揺さぶられた。中央の真紅の円卓は、ヨーロッパで生まれたバレエなのに、まるで日の丸のような存在感。スタンディングオベーション。まあ間違いなく今年最高のエンターテインメント。
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