

銭湯ばっかり回ってて、ダークツーリズムをやっていなかった。さすがに福島第一原発は無理だが、それに匹敵するのが六ヶ所村の核廃棄物処理場。ウラン濃縮工場もある。ここで何が行われているのか?東北勤務中の最後に見届けたい。ついでに本州最北端の銭湯にもチャレンジ。これが終わったら、残り1ヶ月、地元盛岡を再発見したい。
始発の新幹線はやと、盛岡以北のみ走る列車名称なので貴重(東京始発だとはやぶさ)。今考えると、盛岡から北は第三セクター(いわて銀河鉄道、青い森鉄道)なので在来線でも高いんだよな。新幹線はJRな分、乗車券が安いので、新幹線特急券を買ってもバカ高いことにならない。速さを考えたら新幹線の方がお得だった(盛岡より南はJRなのでホリデーパスが使えて非常に安い)。八戸からは青い森鉄道、下北交通バスを乗り継いで横浜町の吹越へ。バスは左手に陸奥湾を臨む素晴らしい景色!対岸は津軽半島かな?跡はひたすら針葉樹林と風力発電。人が住んでる気配がない、農家すらない。
吹越から10km走る、もう遠征は走るのが当たり前になった(笑)。しかしうっすらとはいえ、雪が積もった道を往復20kmはきついかなあ。でも自動車が走れて人間が走れないのは悔しい。
ラッキーなことに、下北半島の道は雪融けしていた、普通に走れる。走った青森県道24号線もまた、針葉樹林と風力発電ばかりで、二又と富の沢と言う2つの集落にかろうじて人が生活している空気があるだけ。特に風力発電、まるでイースター島のモアイのような不思議と言うか異様な光景。人気のない大自然の真ん中に巨大人工物がいくつもある。たぶん原燃も、原子力から再生可能エネルギーへのシフトを余儀なくされているに違いない。
ウラン濃縮工場も見てきたが、窓の全くない建物、見た目では一般ごみの廃棄処理場と全く見た目が変わらないので、僕のようなダークツーリズムで来た人間はともかく、そこで生活している人々には完全に風景の一部だろう。
で、原燃PRセンターに悖る。他に誰も見学者がいない中、受付のお姉さんの愛想がとても良い。まあこういうところで原発の印象を悪くしてはいけないのだろう。と言うか、僕の邪推では、原燃は相当良いお給料払って生活も安定してるからそれであの笑顔なのでは?なんて思ったりする(あくまで邪推です)。
要約すれば、原子力は大変効率的なエネルギーで、その上リサイクルまで出来ちゃうんです、と言う主旨の展示。とりあえず資料を集めていたら、わざわざ封筒を用意していただいた、いたれりつくせり。
原子力関連施設はそれ以外にもたくさんあり、それこそ東京ドーム何個分、と言う敷地面積に多数の建物があるが、とても全部は回れない、ただでさえ、往復20kmをジョギングで移動する無謀なアドベンチャー、次のバスに乗り遅れたり、最悪事故ったりしたらシャレにならない。お土産を買い、吹越まで戻る。
幸い、予定通りに吹越に戻れた。時間に余裕ができたら、陸奥湾濃縮工場海でも見てこよう。太平洋を見慣れてる身には、海の向こうに津軽半島と言う陸地が見えるのがとても不思議な光景。さて、バスでむつ市、本州の最北端ヘ移動。