DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

喜与の湯(茨城県結城市浦(結城字)90)

 本日は茨城県南西部から群馬県桐生市の銭湯めぐりを敢行。武蔵野線、つくばエクスプレス、関東鉄道常総線を乗り継ぐ。関東鉄道に乗るのは10年ぶりくらいかなあ。非電化路線で1両編成なのに複線(水海道まで)と言う珍しい線。良い天気に恵まれた。ワハハ、水海道で乗換30分待ち、のどか過ぎだw。この路線は関東平野が広いことを実感できる。筑波山が遠くに見える他は高い建物もなく、一面田圃と言う車窓風景。下妻かあ(下妻以外にも“中妻”だの“三妻”だの妻がつく駅名がやたら多い)、映画「下妻物語」が流行ってた時にロケ地めぐりをしたことがあるが、あの巨大パフェをだす謎の喫茶店はまだあるのかなあ。
 下館で乗り換え時に以前入浴した旧・下館市(現・筑西市)丙268の松の湯を見学。茨城県南西部の銭湯はこことこれから向かう喜与の湯と古河浴場の3軒。駅から8分くらい、しもだて美術館の裏に回ると煙突が見えます。2階建てビル銭湯ですがファサードがしっかり唐破風してます。営業時間にはまだ早かったようで(14:40頃到着、15時開始かな)のれんが出てなくて残念。途中「下館魚市場」や「下館シネマ1」なんて建物があったけど、営業してる様子はうかがえず。更にJR水戸線で4駅、結城へ。
 さて喜与の湯、実は「浦」と言う地名は現在の結城市地図には載ってない、“結城字”に読み替えないといけない。なので事前調査で全然分からなくてメチャクチャ焦った(^_^;) 駅から徒歩15分くらいかな、北口を出て真っ直ぐ行って足利銀行過ぎたら右方向。「浦町」交差点に来たら100m先真正面(つまり突き当たり)に喜与の湯(煙突も見えます。この町は他にも味噌工場?などもあり、煙突が沢山)。すごいね、道が喜与の湯前でいきなり左に曲がってる(^o^) 裏に回ると神社です。入口は駐車場壁裏になっているので男湯のドアを開けたらすぐに脱衣室。下駄箱も中に入って。
 番台の(男湯側に降りてます、運動不足解消か、脱衣室を行ったり来たり)大女将に湯銭、茨城県銭湯料金は350円。地方銭湯らしいこじんまりした脱衣室、天井も昔の民家の“格天井”(笑)。2階がありますね、あんまり一般客が上れる雰囲気じゃなかったですが、おそらく入口前に立て掛けられたものすごく古い看板にあった「民謡と踊り」の宴会場みたいな部屋があるのではないかと推測。公休日は7,17,27日。もちろんロッカーなんてものはなく、脱衣籠を利用。先客は1人だし良いだろう。
 浴室へ。いきなり50cm先に深い下水樋。湯道具はケロリン桶(黄色だけでなく白ケロリンもあります)とクリーム色瓢箪型座椅子。島カランはなし、カラン数は両サイド5機ずつ、シャワーなし。カラン下には下水樋ないのね(^_^;)、まあそこが超年季物銭湯の魅力ですが。左手女湯側カランの鏡には広告あり。とはいえ、「広沢鉄工所」はともかく、「沢田健治」って個人名はいったい?と言うかこの人ジュリー?(爆)カランからは冷たい水が。まあ一番湯の時間帯だからしばらくだしっぱなしにすれば湯が出て来るだろう、果たしてその通りでした。
 天井は小規模ながら東京銭湯みたいな二段天井。ペンキ絵はありません。白ペンキで塗られてますが、昔はペンキ絵があったのでしょうか。その代わり、その一段上に大きな毛筆体で「喜輿の湯」と言う屋号が書かれています。かなり迫力あるなあ。
 浴槽、左右にそれぞれ家庭用浴槽を一回り大きくしたくらいの小さめの浴槽があり、中央がボイラー室入口(しかも屈まないと通れない低い扉!)と言う珍しい形式。右側は深湯ですが、湯が張られていません。もし張られていたら、これもまた入口前看板にあるように「草津温泉」の湯なんだろうなあ。左側の浴槽も湯量はかなり少なめ。しかし入ってみるとこれがなかなかの熱湯。46度弱と言ったところでしょうか。床バブルがきつく感じられます。
 湯上がりのお風呂ドリンクはありません。それにしても、ウェブ検索するとこの銭湯は空襲を免れた相当古い建物とのこと。番台は若旦那(50代くらいですが)に代わっていて後継者はなんとかなりそうですが、やはり建物があとどれだけ持つか。銭湯の周辺はまだ古い建物が残っていますが、駅前は鏡張りの新しい建物が建っていたりなど再開発の波は着実に近づいていますからね。
 と言うことで、結城からは更に西へ、水戸線で小山、そこから両毛線に乗り換えて桐生を目指す。小山での乗換がまた40分ほど空いたので、立ち食いそば食事タイムに充てる。
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