DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

DISKREVIEW: 神聖かまってちゃん/楽しいね

 その時代の若者の代弁者、みたいなステレオタイプな枕言葉で神聖かまってちゃんを語ると、昔尾崎豊、今の子、と言う乱暴な言い方ができない訳ではない。それが暴論なのは明らかだが、なぜそれが暴論になるのか、と言う問いを考えてみたくなる、だって自分は年齢的には尾崎世代なのに、かまってちゃんの方がはるかにすんなりと自分の苦悩や生きずらさに重なるところが多いから。つまり、単に音楽フォーマットが違う以上の、苦悩の仕方がの子の方が自分に近い。普遍的な反抗期の思春期としてひとくくりにされては鼻白む感覚が強い一方、今このねじれた時代を的確に表現しているのは彼らくらいしかいない。
 正直、今の時代、文学も音楽も芝居も無力だ、と思うくらい八方塞がりだ。それでも役に立たない宗教よりはましだ。OPの知恵ちゃんの聖書でそんな無力さを乗り越える意志がにじみ出ている。ネットの中での自意識過剰な振る舞いと現実世界で受ける疎外感との間でもがく今どきな若者の代弁者、と言うのは鼻白んでもやっぱり真実だとしか言い様がない。
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