
20時過ぎ到着もすでにフロアは7割くらい入ってる。もちろん半分以上はゲイな皆さん、そして奥まったところにレズの皆さんが集う(もしかするとゲイの愛し合う姿にBLの夢を見る乙女たちかもしれないが詳しくは知らない)。僕はノーマルかもしれないけど、このクラブのフレンドリーな雰囲気は日常社会よりはるかに居心地が良い。
到着した時にかかっていたのはBon Jovi(^O^)、ズバリ年寄りには嬉しい選曲。80'sユーロビートとかタマランですわ。
ライブが入る。あの筋肉美はプロの歌手?いやそんなことよりこのArcHのフレンドリーな雰囲気にはあの肉体美と相反する優しい歌声がたまらなく至福感。
もちろんアッパーなハードハウスが主体。それにしても、ゲイカルチャーと言うのはLDNやNYと同時的でフラットなカルチャー(悪く言えば輸入モノ文化)だと誤解していたが全然そんなことはないことを痛感した、Jポップがこのハコでは立派なアンセムになっている。東京ローカルのゲイカルチャーが確かにそこにあった。まだ早い時間でドラァグクイーンの皆さんの登場はなかったものの、そうは言ってもラストパーティ、飛び入りの女装のお姉さんのステージのカッコいいことよ!
正直言うと、踊りながら何度も目頭を熱くしていた、下手な映画よりこの二丁目最後のパーティは感動だった。セクシャルマイノリティの人たちが力強く生きているショーがある、ステージ上にもステージの下にも。そういう日常やテレビではなかなかお目にかかれない物語はとても自分の支えになる。ArcHは今度の都知事選の結果を待たずにクローズするが、二丁目にはマイノリティに対する真のオープンマインドの精神がある。オリンピックに必要なホスピタリティは二丁目に学ばなければならない。
相川七瀬が目の前3mくらいの近さで歌ってる。彼女は二丁目にとってのディーバ、わずか10分の彼女のステージにフロアの盛り上がりは最高潮に。そしてそのヴァイヴは自分にもストレートに届く。下手なアイドルのステージよりキュンキュンした(もうかなりのお歳なんですがw)。このステージに“ArcH的な”文化の全てが集約されているような気がした。
明日も1日外出、最後なので無理して出てきたが、本当に素晴らしい、一生の記憶に残るパーティだった。まだこの投稿の頃もパーティーは続いているし、まだピークタイムにすら達していないはずだが(やはり二丁目と言えばYO-C、Shinkawa、MONOBE、木村コウなどの重鎮がこれからどんどん登場するのだろう)、最後の夜に立ち会えたことは本当に幸福だった。ありがとう、ArcH!