絵画鑑賞、美術鑑賞に求められるのは、視覚からのインプットから五感に敷えんするような想像力だ、静止画でしかない絵画から風景や人物の過去と未来が一瞬にして把握できるようなコンテキストの豊かさが絵画の面白さ。逆に、そういう想像力が複数の情報源、すなわち視覚と聴覚で同時並行入力で邪魔されるのはストレスを感じる。
僕がアニメやコミックが苦手なことは何度も公言しているが、これも画とセリフが同時並行して入ってくることに起因してるんじゃないかと思っている。内田樹先生によれば、漢字ひらがな文化ならではの画像(漢字の表意性)と音声(仮名の表音性)の並行入力が生んだ文化だとおっしゃっている。表現者側の立場に立てばリッチなコンテンツとして素晴らしいものだが、受容する側の立場に立てば、複数同時並行入力で想像力が制限される。
音楽も同様。PVの出来の良さが自分の音楽評価に影響を与えることはほとんどないし、しょぼい映像のYouTubeで音楽を楽しもうなんて気には全くならない。音楽は音だけに集中したい。クラブカルチャーが好きなのも、別にアーティストの演奏パフォーマンスなんてどうでもいいと思っているからだ、音圧があればDJは暗闇の中で見えなくても問題なし。おまけ、アイドルもカワイければいいのだ、性格うんぬんなんて総合評価は身近な女の子と付き合うのとは別の話なんだから、僕にとってはどうでもよく、カワイさがすべて。性格の情報なんてノイズに過ぎない、歌も踊りもできないのにカワイさだけでオーラを放ってこそ本物のアイドル(超蛇足w)。
と言う訳で、私は複数の感覚回路からの同時並行入力に関しては非常に不器用です。その一方で、1個の感覚回路からの入力に集中できる環境があれば、情報量豊富なコンテンツよりもずっと楽しく想像力を掻き立てられながらコンテンツを楽しむことができます。
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