DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

国際交流カフェ「写真と証言で伝える:人権と民主主義のために戦うベラルーシの若者たち」

 アムネスティのオンラインイベント。五輪での陸上選手亡命で日本でもベラルーシに関心が集まっている中でのタイムリーな企画。
 最初は在日ベラルーシ人の方の登壇。ベラルーシの歴史的成立ちの紹介、つまり世界史のおさらい。独立して、国旗だけでなく国章もあるのか、カッコいいなあ。
 1994年に初の大統領選挙があったが、この時にソ連時代の名残のある対立候補をルカシェンコが破って当選するのだが、結果的にこれが独裁の始まり、ロシアとの関係強化に傾く。1996年には大統領の権限が強化され、反対勢力の拉致などもあからさまに行われ始めた。
 コロナ対策もムチャクチャなのはご存知の通り、「ウイルスなんて存在しない」と堂々と言い放った大統領。
 チェルノブイリは原発はウクライナ領土だが、放射能被害はベラルーシの方がひどいと言う。ルカシェンコは1994年の初選挙当時はロシアのの後ろ盾は隠していてベラルーシ国民は知らなかったらしい。

 続く登壇者は、香港の写真家。人権問題で香港と同時進行で弾圧が行われているから、ベラルーシに関心を示したのは自然なことでしょう。写真家なので、言葉よりもスライド写真中心で。香港もミンスクも、若い女性がデモ活動を引っ張ってるな。女性が前に出ると市民が参加しやすいと言うのはありそう。デモ自体がSNS映えする写真で語られると言うのはとても今どき。女性だけのデモと言うのもあるそうで、非常に市民の人権意識の高さがよく分かる。
 公式は海外のジャーナリストは受入拒否している模様。観光ビザで入国して(違法に)活動せざるを得ないと。警察の暴力で負傷した人はかなりいるようで、ジャーナリストと分かると彼らの方から傷跡を見せてくれるらしい。あと、若い活動家は学生のふりをして授業を受けたりしているらしい。
 後半はベラルーシ人学生運動家との対談形式のトーク。さらに参加者からの質疑応答。
 2020年の選挙後の亡命者数は、約10万。ベラルーシは日本の人口のおよそ13分の1なので、日本で考えると100万を大幅に超える亡命者。
 私たちに何ができるか?日本政府に働きかけること。政府レベルでルカシェンコに働きかけることが一番有効だそう。
 現在のベラルーシ国内の報道状況。ほほ報道機関は壊滅状況で、わずかにポーランドなどに移動して取材、発行を続けているとのこと。
 日曜の夜ということで、若干参加者が少なかった感はあるが、なにはともあれ、香港やミンスクのために頑張っている若者を応援していきたい。そう言う姿勢を日本の若者に見せることも、彼らに政治に関心を持ってもらう上で大切なことだし、学ぶことも多いはず。
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