端的に言えば、このドラマは自己犠牲の尊さの物語。自分とは関係のない人間の悪意で奪われたトモキの脚になろうと、シロは自ら解体を希望し、トモキの義足になる。ある意味、まるでキリストの再生のような神聖さを感じた。
キリスト教は基本的にはその倫理を“原罪を償う”ことに拠り所を置いている。日本だと“先祖、両親を敬う”ことが基本になっていて、人が救われる道が根本的に異なる。
僕個人は、常に人類の愚かさ、自分の愚かさに苛まれながら生きているようなところがあり、そういう意味で仏教よりキリスト教の方が性に合っていると思っている(ただ、一神教それ自体が人類に大きな災いをもたらしているのも事実で、やはり多神教を捨てる訳には行かない)。
ロボットに人が救われる、なんと言う切ない物語だろうか。ただ、人間の罪をロボットが償うことに感動してしまうことに、逆に我ながらなんと情けない存在なのだろう、と言う哀しさも一方で強くある。いずれにせよ、テレビではこうした素朴な物語は当分観られないのかもしれない。
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