酔いどれ女子の徒然日記

読んだ本とかゲームのことを綴ってます

読了 地獄くらやみ花もなき~雨の金魚、昏い隠れ鬼

2020-11-29 22:13:47 | 買った本/読んだ本
前作は一部完ということだったのかしら
春夏秋冬で伏線をすっかり回収し、とてもうつくしく終了した
ことからてっきり完結したものと思っておりましたが、これは
うれしい誤算です

棘さんのキャラクターの変わりっぷりがすごいです
言動そのものはそんなに変わっていないので、私の感じ方が
変わっただけなのかもしれないのですが、「すっげー、嫌な奴」
から「じ、じつは愛すべき阿呆」なのではないかと思う次第
愛すべきキャラクターになったのは荊さんの存在が大きいです
きょうだいっていいわー

座敷童子の取り上げられ方がちょっと悲しくて好きではないの
ですが、よくよく考えると座敷童子(いないはずの子)という
あり方自体が実は結構悲しいのでは?と考えると、まぁ、
話には合ってるよなぁ
でも、ワラシちゃんはいないはずの子ではなく、幸せを運ぶ
福の神という存在であってほしいと思う凡人なワタクシ

今作は、過去作で取り上げられなかった皓と青児の過去にちょっと
触れていましたが、全体的には次作への導入編という感じ
さらーっと読み終わりました
電車内くらいでしか読書時間が取れず、長くて難しい本を
読むのは大変なのですが、これくらいのボリュームだと
読みやすくていいわ