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デジタル放送のコピー制限が見直しへ

2005年08月02日 19時00分00秒 | デジタル家電
今我々が見ているテレビは2011年から完全に現行
のアナログ放送からデジタル放送へ移行され、今まで
のテレビでは専用チューナーを付けないとテレビを
見る事が出来なくなりますが、その際に新たな仕組み
が取り入れられています。

それは「B-CASカード」という物で、デジタル放送
対応機器を購入した場合、必ず本体に同梱されて
おり、カードを本体に差した後、付属のはがきに
住所や名前等の個人情報を書いて送らないとデジタル
放送を見ることができません。

同時に「コピーワンス」という制限が導入されており
デジタル放送を録画した場合、同じ物を複数作成する
ダビングは一切出来ず、単にHDDからDVDディスクなど
への移動のみしか出来ない仕組みになっています。
つまり、CMカットも出来ませんし、携帯端末用に
SDカードなどに入れる場合でも録画した元の番組は
消えてしまう仕組みになっているのです。

その結果、録画データをHDDからDVDなどの光ディスク
に移す際に失敗して録画データを失ってしまったり
するトラブルが発生したり、IP(LANなどのネットワーク)
にデータを流す事が出来ないため、家電業界からも
ネットワーク対応機器、(デジタル放送の録画データの
入ったHDDデコーダからLAN経由で離れた場所にある
ディスプレイで鑑賞可能になる装置)が開発できないと
いう問題が発生していました。

AVWatchによると、このような現状に対して、今回
総務省がこのままではデジタル放送への移行に支障
が出ると考え、コピーワンスの運用の柔軟化を打ち
出し、年内を目処に結論が出る模様です。

具体的には

・私的利用の範囲内となる家庭内ネットワーク伝送
 は認める

・録画データを移す際に完全にデータの移行が完了
 してからオリジナルを消去する

等の案が出ている模様です。


同時に総務省の資料によると2011年に現行の
アナログ放送が終了しTVが見られなくなる事を
知っている人は9.2%にとどまっており
知らない人が73.9%になっている
ことを
考えると、以前も記事にしましたが、果たして
アナログ放送からデジタル放送へ混乱無く移行が
出来るのかが注目されます。


関連リンク
デジタル放送の「コピーワンス」が運用見直しへ-年内に結論。家庭内IP伝送も視野に(AVWatch)

デジタル放送にまつわる、いくつかの裏事情 (3/3)(ITmedia)

B-CAS(ビーキャス)カード(IT用語辞典)

あと7年でデジタル放送へ移行可能?(でじたるな部屋)

地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割(総務省)
※本文はPDFファイルです。




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2004年8月1日の記事

連戦!第2の刺客 十勝ワインキャラメルの巻

この記事では北海道産の「十勝ワインキャラメル」を
紹介しています(^^;;