「デジタルノマド」という言葉を耳にするようになって何年か経ちます。デジタルノマドは、直訳する
と「電子遊牧民」。なんだか訳が分かりませんね。デジタルノマドって何?と思っている方も多いので
は。ここではデジタルノマドの意味と、その生活について触れたいと思います。
ノマドとは、元々「遊牧民」を意味します。定住地を持たず、季節により集団で移動しながら生活して
いる人々の事。羊を飼い、草のある場所を求めて住む土地を転々としているといった印象です。これに
対してデジタルノマドの職業は羊飼いではなく、インターネットを通して仕事をしながら色々な土地を
旅しながら生きている人々の事です。
インターネット環境とパソコン、スマホがあれば、オフィスにいなくても仕事ができてしまう職業の人
達はたくさんいます。インターネット環境が整備されたおかげで、都心にあるオフィスに郊外から片道
一時間満員電車に揺られて通勤しなくても、多くの職業では自宅から仕事をする事ができます。更に、
自宅にいなくても、日本中、世界中どこにいてもネットさえきちんと繋がれば仕事ができる - そのよう
な人達が、仕事もしながら世界の様々な場所を旅しています。
気に入った土地に長く滞在したり、色々な土地を転々としているデジタルノマドもいます。共通してい
るのは、自由である事。ノマドの多くが個人事業主です。彼らの職業はIT系のフリーランサーが多いで
す。
デジタルノマドとして生活できるのは、その自由のなかで自己管理をができる人に限られてくると思い
ます。向き・不向きもあります。仕事をする責任だけでなく、滞在場所や月の生活費などが一定ではな
いので、自分一人でこなさなければならない事がたくさん。それでもデジタルノマドになる人が増えて
いるのは、大変さと引き換えに手に入る「自由」の魅力が大きいからなのでしょう。