そもそも大前提として、日産の業績は大きく悪化していた。11月に発表した2024年度上半期(4月~9月)の中間決算は純利益が前年比93.5%減の192億円と大きく落ち込み、全従業員の6.7%にあたる9000人規模の人員削減と世界生産能力の20%縮小に踏み切らざるを得なくなった。
いろんなコメントを読みましたが、ゴーンさんのせいだと言う記事だらけで、
今頃そんな、居なくなった人のせいにして、なんの意味が有るの ?
日本では、問題が起こった時に、まず原因や犯人捜しをやって、
対処は後回しです。
本来それは、対処が済んで、余裕が出てきてからする事です。
本当に、生き残ろうとするのなら、まず、とことん無駄を切り捨てる事です。
もったいないなんて考えるのは、まだ余裕が有るからで、
命からがらで、生き残りたいのなら、ほとんどを捨てるべきです。
それこそ、日産の象徴のGTRをどうしても残したかったら、
GTRの前に付いているエンブレムを、
ホンダのエンブレムに変えるぐらいでないとダメです。
技術だけに自信が有るのなら、それでいいじゃないですか。
ホンダは、そのぐらいの事を日産に突きつければいいんです。
前から思っていましたが、日産のエンブレムは、オッサンくさくてダサイ。
あれだけで、売上げを下げていると思います。
車種全体もオッサンくさいから、若いもんに売れにくい。
特に昔のシーマは、バブリーおやじの象徴だった。
欧米車に負けず劣らず、無意味にデカくて、無意味にパワーが有り、
あの時代には、ピッタリはまっていたから、良く売れた。
技術と言っても、素人には理解できない。
素人に分かるとしたら、見た目と乗り心地で感じる。
技術を自慢するのは、戦後の物が無かった時代に、素人でもハッキリその差が
分かったから、価値が有った。
現代では、素人に簡単には、その差は分からない。
欧米の高級車や、スポーツカーは、素人が見ても高級そうとか、
速そうとか、すぐに分かります。
そこら辺の事さえ分からない人間が、
社長なんかやっている事自体がおかしい。
ただでさえ、技術の何たるかも分かっていないのに、偉そうにしている。
こんなんだから、技術職の人間にバカにされて尊敬されない。
ゴーンさんは、技術系の人間でした。
だからこそ、営業職から来た社長は、お客さん目線になって、
主観的な事を車に反映させるべきなんですが、
自分の出世の事だけで、自分の会社の商品に愛着が無かった事が、
こうなった原因ではないでしょうか。
まあバブルで、楽してぼろ儲けして出世した人には、
本来の技術の価値なんて分からないでしょう。
今回の合併も、シャープが鴻海に吸収された時に、
鴻海の社長が言ったように、40歳代以下の技術職以外いらないと、
言う様にするべきです。
もう管理職以上は、コマーシャルでもやっている、
冗談も言えるグーグルAIでいいんじゃないですか ?
それなら、社長一人に7億円もいらないですし。
たぶん、その方が、技術職の人間は喜ぶと思います。
これが出来れば、日本の会社のビジネスモデルになり、
日本中で、AIによる合理化が進むでしょう。
自動車という産業は、世界で一番大きな産業であり、
電気自動車が出てきて、いろんな国で造れるようになって、
特に、中国がこの産業を乗っ取ろうとした結果、過当競争になり、
欧米と日本が、独占していたのを、牙城を崩され、
その中でも、気が抜けていた日産が弾き出された結果こうなった、
これは起こるべくして起こっただけです。
それが、突然起こったように言っている事自体がおかしい。
社長だけに限らず、社員、株主、政府、全部が事なかれだったからでしょう。
ハプルが弾けてから以降、繊維産業から始まり、オーディオメーカー、
電気メーカー、造船産業に至り、片っ端から潰れていった。
アメリカは、それの代わりに、ソフト産業が勃興した。
物作りも、産業が成熟すると、高級路線に変化し高単価を目指すか、
ソフト産業に移行しなくてはいけないのに、
過去の楽してぼろ儲けが忘れられず、馬鹿の一つ覚えになってしまった。
もう今から追いつくには、過去を全部捨て去って、
一から作り直すしかないのに、未練がましいから、それが出来ない。
だからこそ、それは外人にやってもらうか、AIにやってもらうかしかない。
日本の文の方々は、その覚悟が無いから、いつまでも、うじうじしている。
その結果、どんどん差が開いて、にっちもさっちも行かなくなってきている。
やはり、石原慎太郎大先生が言ったように、東京のど真ん中に、
どえらいもんを落とさないと、日本は変われないのでしょうね。