蒸しパンを握りつぶし食す法、の次は、メロンパンです。
メロンパンを上から、思いっきり押して、ペタンコにする、
ほぼ、煎餅の様にしてしまい、
その円板状になった物を、端から、かじっていく。
蒸しパンの時と同じように、味が凝縮して美味しいです。
たぶん、子供の頃は、そんなに美味しいお菓子が少なかったから、
押しつぶすと、洋菓子のようになって嬉しかったんだと思います。
それと、常に腹を空かせているガキンチョですから、
早く食べて、早く満腹になりたいという餓鬼道まっしぐらだったんでしょう。
神戸では、今のメロンパンの形のパンは、サンライズと言っていました。
本来のメロンパンは、ラグビーボールを縦に半分に切ったみたいなパンに、
ほのかな柚子の匂いがした白餡が入っている物でした。
最近は、見なくなりましたねー、あれはあれで美味しいんですけど。
白餡と言えば、御座候の白餡です。
あの餡に勝てるのは、今の時期にしかない、うぐいす餡。
ほのかな緑のうぐいす色が春を感じます。
味と匂いも、新緑、若葉に薄くむせぶが、鼻、喉を通って行きます。
そして、それを体に取り込むと、自分も若返った気持ちになれます。