人生イロイロ

知らない人にしか言いたくないような、普段思っていることとか、そんなこんなの内容です

道案内

2021-04-15 14:52:08 | 日記
仕事帰りにいつものバスに乗っていると、おばあさんが運転手さんに「3条6丁目で停まりますか?」と話しかけていた。
このバスはそこ付近には停まらない。
「停まらないんですよ。何分かかるかわかりませんがこのあたりで降りて歩くか、このままもうすぐ先の終点まで行って乗り換えるか・・・どのバスに乗るか今無線で確認してみますね」と優しい運転手さん。
おばあさんは近くの席の人たちに「すいません、ごめんなさいね」と申し訳無さそうに声をかけていた。
1番後ろの席からは「買い物して2時までに帰りたいのにまだなの?」とクソババアの野次が聞こえる。
バスの後ろの席にいた私はおばあさんのすぐ後ろの空いてる席に移り話しかける。
「3条6丁目に行きたいんですか?」「はい、○○スイミングに行きたくて」そこは息子が通っているプールではないか!
「じゃあ一緒に行きましょうか!」
事務所に連絡をとっている運転手さんに「私降りたら一緒に行くので大丈夫です」。
いつも1条5丁目で降りてる私、しかも今日はバス停そばの銀行でお金をおろしたかった。いつもの癖で1条5丁目で降りて気付いた。ひとつ前のバス停の方がプールには近かった(泣)
どうせなら「ごめんなさい、ちょっとそこの銀行でお金おろしていいですか?」と言えたら私の目的も果たせて良かった。が、言えない。
目的地に向かいながら「ごめんなさい、ひとつ前のバス停の方が近かったです。私いつもそこでは降りなくて気付かなくてすいません。」
色々お喋りしていると、普段H区のスイミングに通っている高一になったばかりの孫が29日にここのスイミングスクールで大会があるが両親は仕事で送り迎えが出来ない。おばあさんがどれくらい時間がかかるか、どこの道を通るか確認したくて初めてこのバスに乗ったことがわかった。
方向音痴王の私にしたらおばあさんのこの行動、素晴らしすぎる!!死んでも真似できないだろう。
プールの前まで行き、この後の帰りのバス時刻を調べ、できるだけわかりやすく帰りのバス停場所を教える。
おばあさんはえらく感謝してくれたが、なぜか私の心はモヤモヤ。
あの野次のせいだろうか。同じ地区に自分の都合しか考えないあんな意地悪な人が住んでることが嫌なのか。
銀行でお金をおろしたいと言えず寄れなかった事が気にかかっているのか。
おばあさんを数分無駄に歩かせてしまったことを悔やんでいるのか。
きっと全部だろう。
私の行動は親切なのかお節介なのか・・・

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