日揮社員死亡

アルジェリアで邦人がテロリストの人質となり犠牲となりました。
まずはお悔やみ申し上げます。

今回、匿名ブロガーとしてざっと書きたい点があります。
お気を悪くする読者もいるかもしれません。

日本のイチ社会人としては、たまんねーな、と。
ワタシも同じ立場で、日揮に勤め家族を養っていたら、
アルジェリアへ行くでしょう。
事件後の出張補充でも、家族を安心させて食べさせるために断れないですね。
（あと独身でも断れません、居る組織が居場所な部分がありますから）
サラリーマン道とは、「死ぬことと見つけたり」
ではないですが、決まったらもっとリアルで良い保険かけ
事後の家族の心配をし、「お父さんは立派だった」
と遺族から言われることを期待するかもしれません。
また実際は「アッパーミドルもどき１名逝った」
と人々から思われ新卒からポスト1つ空いたと思われるだけかもしれません。

一方のテロリストたち、
これもワタシの主観や想像でしかないですし、
彼らの実態は宗教による思考束縛も大きいでしょうが
何となく、同情に近い興味も少しあります。
王族や一部ばかりが豊かな後進国に生まれ、
他国の市場原理や価値観や商品や技術が
濁流のごとく流入するも、
日銭を稼ぐような仕事しかなく、
日々自分や我が家は成長している、という実感も乏しく、
むしろ流入前のが牧歌的で良かったぐらい、
そこに、手ごろな武器や日々の鬱積を晴らしつつ、価値共有者や同民族のため、
「死ぬことと見つけたり」できるような組織があったら、、、、
果たしてワタシはどう行動するでしょうか。

互いにちっぽけといえばちっぽけで、
見えない鎖で縛られた哀しい存在かもしれません。
でもこの世界で生まれた以上、ワタシは幸福というものを追求したいです。

洞窟や集落を出れば危険なケモノがいて
大黒柱として狩るか、狩られるか、でも帰れば、温かい血族がいる。
かといって何一つ病気も克服しておらず、健康知識もなく、死は隣あわせ。
どっちが充実しているかは、わかりませんし
負けてるかもしれませんが
今の方が、国問わず、ワタシは幸福だと思います。
ゆえ、この方角で人々は進んでいるのでしょう。

いずれ、先進国と後進国の差は縮まりフラットを目指すも
反対に、どの国も個人間の格差は極度に拡大し、やがて固定、
世界の大衆は機械と仕事を（今より苛烈に）奪いあい、
世界の富裕層は絶対安全圏で高見、
この未来も人々の幸福からは、遠のく形ですが。

ところで
読者様に色んな意味でズッコけられそうですが、
マンガのワンピース、
あれワタシは海賊＝テロリスト、人々＝大衆、海軍＝体制
のような作者の意図を感じます。
自由を重んじるセリフからも感じます。
それにしては海賊強すぎで優しすぎですが。
（誤解されないよう書くとワタシ自身はワンピの海軍も好きです）

各国のリーダーが、体制が、ついていくだけでワクワクするような豊かな未来や
充足感で鳥肌が立つような大義と闘争を見せてくれなくなった、
世界中で（強者同士は争わず）何かが消費されつつ作られつつあり、
それによるのか未来への閉塞感が広がっていると感じます。
ゆえワタシは、個人で未来を大切にして生きていくしかないと考えております。

社会構成人としてまとめます。
一部同情しますがイチ市民としてテロリストは糞です。
フランスやアルジェリアトップの言い分も制御もわかります。
安倍さんも特段ミスはないです。
現在許可されてる立場として、やることはやり、
アルジェリア為政者へ言えることは言った気もします。

構築されている世界は、決して良いとはいえません。
ただテロや拝金追求という手法をとり
構築されている世界に向かわずとも、
自分自身を幸福にできるとは思うのです。
何故なら、悪意の塊により作られている世界ではないからです。
権力者や富裕層にも、とても立派な方もいるので、
やわらかさもあり、大衆が完全には管理されないわけです。
この世界の完成形は、今も完全には決まってないでしょう。