映画「フランク」を観ましたよ。
Youtubeで予告を観た時から楽しみにしておりまして、
前売り券を買うとオリジナルトートバッグがついてくるってんで
それ目当てに1ヶ月以上前にチケットを買いに行きましたよ。
もう随分使用しております。
内容は、
常に張りぼてのお面を被る人物「フランク」が率いるバンドに、
1人の青年「ジョン」が加わったことで変化する様が描かれたお話。
独創的な音楽を紡ぎだす個性的なフランクと、
その才能に憧れる普通の青年ジョン。
その対比によって引き起こされる化学反応が
良い方向に展開していくかと思いきや…。
最初はコメディやと思って観てたのに、
途中からそうでもなくなっていくのですな~
音楽を創ることでしか表現できない人。
自分の力では果たせない夢を、ただ見届けるだけの人。
人に認められてこそ価値があると思っている人。
他に理解されずとも、自分(達)の中で確立できていれば充分だと思う人。
「存在意義」の焦点をどこに合わせるかで辿る道も変わってくるな。
フランクがお面の上にメイクをして舞台に立つシーンがあるけど、
それは自分以外の何かに変わろうとしたのかもしれん。
結果、失敗に終わったけど。
いやいや、ちょっと待て。
お面を被ってる時点ですでに自分以外の何かになろうとしてるのかな。
もしくは匿名性の何か。誰でもない何か。
最終的にフランクは自分自身に戻ることが出来たのだろうか。
なんとも言えないラストシーン、グッときちゃったわ。
バンドが中心の映画なので、劇中で流れる音楽も盛りだくさん。
流れてくる曲が良くて、それだけでこの映画が大好きになったわ~
おもしろかった~、良い映画やった。
さてさて、この映画のお話自体はフィクションではありますが、
モデルとなった人物が実在していたのですな~、それがこちら↓
Frank Sidebottom's Supergroup - Hit The North
オリジナルのお面は、目がかわいくて頭の大きさが微妙や。