北捷は意識のない娉婷に薬湯を飲ませようとする。しかし娉婷は飲まない。見かねた酔菊が「私がします」と言い、北捷が娉婷の体を起こして支える。それでも少しずつしか飲めず「残らず飲ませよ」と言う北捷。「それは無理です」と酔菊が言うと、孤高の花 DVD焦った北捷は「医者ならなんとかしろ」と怒鳴ってしまう。怒った酔菊は「では、ご自分で飲ませて」と、器を強く置いて行きそうに。北捷は引き止め「すまぬ、私が悪かった。ただ、あの姿を見ていると胸が痛むのだ」と謝る。酔菊は「怒ったふりをしただけです。確かにこのままでは心配です」と言い、別の方法を試すことにする。
凌宇門。貴丞相と重臣たちは、皇女に言われ、何侠と冬灼を出迎える。しかし白蘭には決まりがあり、皇帝一族と重臣の他は正門からは入れないと、貴丞相は何侠を脇門から入れる。屈辱を感じる何侠。
貴丞相は歩きながら、朗報として「皇女様はあなたを婿に迎えたいと仰せです」と何侠に話す。何侠は「それは…冗談が過ぎます。大秦帝国 縦横〜強国への道〜 DVD私が皇女の婿など」と言う。「なるほど、賢いお方は慎み深い。これは皇女様の望みなのです。ただ私からも言っておきたいことが」と言う貴丞相。貴丞相は「1つ、ご存知のように駙馬とは世の秀才や官吏の誰もが望んでやまぬもの。何侠様、選ばれたからには己の分をわきまえ、皇女様に仕えていただきたい。驃騎大将軍の肩書きなど必要はない。2つ、白蘭へ入られたからには、国の決まりに従っていただく」と言う。
何侠が決まりの内容を聞くと、貴丞相は「白蘭は古より法と礼を重んじてきました。簡潔に説明はできませぬ。今後、この私から1つずつお教えします」と答える。だが、その基本を申し上げるなら“君臣の別”でしょう、今後、お心に刻んでいただきたい、と。「続いて3つ目については、多くを言わずともすでにお分かりでしょう」と言う貴丞相。孤高の花 あらすじ何侠は「私は愚鈍ゆえ、お聞かせ願いたい」と言う。貴丞相は「何が目的で来られたか知りませぬが、白蘭の皇宮はなまぬるい場所ではない。命が惜しいと思えば身を慎むことです」と話す。
何侠は教えに感謝し、急に体の不調を覚えたと、皇女に会わずに帰って行く。
貴丞相がお越しに、と言われ、急いで向かった皇女。しかし一緒にいると思った何侠の姿はなく「王子を迎えたはずでは?」と皇女は聞く。貴丞相は「お帰りになりました」と答える。先ほど皇女様の仰せにより何侠様に会い、駙馬として迎えたいと話しました、なれど何侠様は“自分では釣り合わぬ”と申されてお帰りに、と。
貴丞相を下がらせた皇女は、那片星空那片海Ⅱ DVD侍女の緑衣に「私の独り善がりだったのね」と悲しそうに言う。
酔菊は「師匠いわく、薬湯が飲めない病人には肌から成分を吸わせればいいと。私たちが調合したのは、血流をよくするものばかりです。初めて試すので私も効果は分かりませんが、まぁ、最後の手段ですね」と北捷に説明する。「おい、なんてことを。“最後の手段”などと縁起でもない」と言う漠然。酔菊は「衣を脱がすので外に出てください」とごまかす。