医療職と労働環境について

ハードな仕事だからこそ見直したい!医療の現場での働き方。

看護師が労働過多になっている背景

2024-10-25 09:46:49 | 日記
看護師は「白衣の天使」とも呼ばれ、笑顔で患者を癒やす存在という、クリーンなイメージが根付いている。実際、子どもたちの憧れの職業として注目されることも多い。

しかし現場を見ると、看護師の長時間労働や過酷な労働環境の問題が浮上している。それにより、多くの看護師が労働過多による疲労やストレスを抱えており、早期に離職して潜在看護師になるケースが後を絶たない。

労働過多になっている背景には、さまざまな要因がある。大きな要因としていえるのが、慢性的な人手不足だ。病院やクリニックなど、医療機関はどこも人手不足に悩まされている。限られた人員で、大勢の患者に対応しなければならない現場が目立っている。結果、看護師一人の負担が増え、ストレスがピークに達して次々と退職していく、という負のループが出来上がっているのだ。

また、医療の高度化・複雑化も、看護師の負担増加の一因である。医療技術の進歩に伴い、看護師にはより高度な知識や技術が求められるようになった。新しい医療機器の操作や、専門的な治療の補助など、看護師の業務は多岐に渡り、負担も増えている。

さらに、少子高齢化も、看護師の労働環境に影響を与えている。実際、高齢化により、病気や身体的な障がいを抱える人の数が増えているのだ。それに対し、若い世代は少子化が進んでおり、人手不足に拍車をかけている。外国人看護師を誘致したり、ITを導入して効率化を図ったりとさまざまな取り組みがなされているが、それでもまだまだ追いついていない現状がある。