自然を体験する旅

エコツーリズム・プロデューサーの壱岐健一郎がお届けする旅に関するスローなブログ

ライン川流域エコツアー日記(3)

2004-09-28 05:14:37 | ドイツ
9月10日(金)
昨日カールスルーエに到着した。日本には馴染みがないが、ドイツの最高裁判所があり、司法の要の都市らしく、カールスルーエ城を中心に扇状に道路が延びている。現在、町の名前を世界に知られるようになったのは「カールスルーエ方式」と言われる都市交通システムだ。トラム、Sバーン、路線バス等が同じ路面を縦横に行き交っている。それでも主役は徒歩や自転車で行き交う市民。日本では考えられない同じ面でのまさに「交通」ができている。自動車は中心部から締め出されているが、周囲の主要駅には、垣根のない駐車場がゆったりと作られており、パーク&ライドがスムーズに実践されている。自家用車で市街地に行くことが不便と思われるくらい、公共交通網が充実している。線路が広軌でできているので電車の車内が広く、安定していて、乗り心地がいい。学生達と別行動をとった中高年3人は郊外の温泉リゾートという名前に惹かれて、そのままSバーンを乗り継ぎ、   静かな村に着いた。そこから路線バスの終点まで行き、軽いハイキングを楽しむことになった。2時間ほど歩くともとの駅にたどり着いた。われわれ以上の年配者たちが目立ったが、そこには平和な時間がゆっくり流れていた。

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