「着物」勉強会

2008年04月27日 | 自主勉強会

日本文化再発見として「四季の着物と着付け」の第1回勉強会を実施しました。

高田様が詳細な資料を、クイズも入った素晴らしい教材としてご用意下さいまして、座学を約1時間半、その後、急ごしらえの衝立で部屋を区切って着付け実習を行ないました。

当初、小袖と呼ばれていた下着だったものが着物へと進化していく様は、T-Shirtが下着から普段着さらにカットソー等と称されるオシャレ着になっていく経緯や、帯が紐で広幅のものが下品だとされながらも次第に一般化していく経緯にも、大衆の傾向とエネルギーを垣間見て、文化論を聞いているかのようでした。

また、帯の結び方が確立していく契機に明暦の大火の影響があったとの件には、白木屋の火事における女性の服飾変化を彷彿とさせられました。

着物に関する漢字の読み、部分の名称、成句なども合わせて座学として学習し、着物初心者の私には非常にためになりました。

女性の着付けは、ズンドウへの(方向が大事!)補正から長襦袢、着物、帯の結び方(本日はおたいこ)と徐々に進みました。
何分初心者故、エリの合わせが逆になっていて途中からやり直したり、背中に回した自分の手の動きが分からなかったり、背中の作業に腕が引きつりそうになったり、と各所騒ぎを起しましたが、どうやら全員無事に着付けを終了いたしました。

このまま着物姿で散策を楽しむ筈でしたが、夕方から生憎の雨で、残念ながら、その場で元の服にきがえることとなりました。

次回は、季節の着物についてのご紹介となる予定です。

担当 : 渡辺