
ティアラ着用の伝統が無い日本の皇室は、ティアラを着用する王室の国王夫妻が国賓の時にのみ宮中晩餐会でティアラを着用する。
つまり、宮中晩餐会でのティアラ着用は欧州とヨルダンの国王夫妻の国賓来日に限られるのだ。
ところが、
天皇陛下より前に即位した国王は全員国賓として招待済み。
残るはこの数年に即位したチャールズ国王とデンマーク国王だが。
2人とも令和の即位の礼に皇太子として出席し国賓並みの厚遇を受けた。
公平性の観点から、国際儀礼では、国賓招待はひとつの国に対して10年に1度、1人の国家元首に対して1度が目安。
即位の礼への出席は通常の国賓招待とは別ものとして回数はカウントしない。
だが、一か国に対して国賓招待や国賓待遇の招待は10年に1度という間隔のあけ方は基本同じである。
ちなみに、
平成の即位の礼後の欧州&ヨルダンの国賓公賓来日は、
国賓
平成3年10月
オランダ女王&皇太子
平成11年4月
ルクセンブルク大公夫妻
平成11年12月
ヨルダン国王夫妻
平成13年3月
ノルウェー国王夫妻
平成16年11月
デンマーク女王夫妻
公賓
平成10年3月
スペイン皇太子
即位の礼の後、平成も欧州王室の国賓招待はオランダを除いて約10年無かった。
平成の即位の礼ではオランダ王室から独身の皇太子のみの出席。
皇太子1人の出席だった事から公賓にはならない。
だから、10年に1回が目安の国賓招待のルールには引っかからない。
オランダ皇太子のみの出席は国民の反日感情に配慮しての事だった。
平成3年のオランダ女王の国賓招待はオランダとの関係修復である。
令和の即位の礼ではチャールズ国王が単独で皇太子として出席。
公賓にはならなかったと考えられるが、同人物の招待が続くのは前例がない。

