天皇陛下が水の研究として、22日「荒川ロックゲート」を視察された。
時事通信によると、
同施設は、水面差がある荒川と旧中川を船舶が行き来できるようにするために造られ、災害時は被災者の救出や、救援物資の運搬への利用を想定している。陛下は国土交通省の災害対策支援船に乗り、荒川から旧中川への移動を体験。ゲートが動く様子を自らカメラで写真撮影していた。
大規模震災では鉄道や道路が寸断する可能性が高い。
被災者の救出や救援物資の運搬に川を利用すれば、復旧を待たずとも多くの人や荷物を運ぶ事が出来る。
民間企業の本社も多く、一極集中の首都東京の被災は、全ての日本国民に大きく影響するだろう。
大規模震災時に水上交通の活用を想定している、その為の施設を整備している事は広く周知されるべきだ。
天皇陛下は水の研究をライフワークとされている。
水の研究とは具体的にどういう内容か。
治水や利水など水の問題の研究である。
大学では中世の水運を研究されたが、研究対象は水運だけではない。
山梨県では治水対策として築いたとされる「信玄堤」や3つの村に等分に水を分ける仕組み「三分一湧水」を視察された。
水害の多い日本では全国各地に治水対策の知恵や技術がある。
天皇陛下は、日本がこれまで経験した水害について、治水対策の知恵や技術、様々な利水方法をまとめ、世界に発信されているのだ。

