S様邸にて気密測定を行いました。
この測定で分かることは、C値(相当すき間面積)という数値です。
C値とは家の床面積1m2に対してどれだけ隙間(cm2)があるかを表した数値です。
家全体のすき間の合計(cm2) ÷ 延べ床面積(m2)で計算します。
数値が小さければ小さいほど良い結果です。
測定の方法ですが、戦闘ロボットの武器のような機械で建物内(建物のサッシ・玄関ドアを閉じた状態)の空気を排出します。
建物を負圧にした後、建物の隙間から空気が徐々に入って来て気圧差が同じになるのですが、それまでの時間などを機械で計測し、その結果を計算してC値が求められます。
断熱材の種類によっては施工前・施工後の時期は影響しませんが、S様のお宅は発泡型吹付断熱なので、断熱施工も気密向上へつながっているため当社では断熱後に行うようにしています。
測定の結果はこれからですが、測定士の方の感触では0.5㎠/㎡~0.6㎠/㎡くらいの結果になるでしょうとの事でした。
S様のお宅の延べ床面積は104.34㎡(吹抜を含む)なので0.6㎠/㎡で計算したとして、家全体で62.60㎠の隙間があることになります。
はがきの大きさが1枚148㎠なのでその半分以下の大きさになります。(通常名刺サイズより少し大きい)
結果がドキドキです。
因みに先日お引渡しさせていただいたS様のお宅は0.46㎠/㎡以下でありました。
建物形状やユニットバスの設置階などにも影響があるかもしれませんが、Em's WorksではC値を0.8以下になるように取り組んでいます。
2012年施行の現行基準「改正省エネ基準」では気密性能数値「C値」の基準はなくなっていますが、気密測定で証明できる数値こそ『元気に暮らす健康な家』には欠かせないと思っています。
なのでこれからもC値にこだわって取り組んでいきたいです。
『元気に暮らす健康な家』へのC値の大切さにつきましては、また後日に(^^)。
(基準があったころの1999年制度の次世代省エネ基準では東京近隣では5.0㎠/㎡以下が気密住宅となっていました。)