東京警察病院の夜

やだ、赤ちゃん出来ちゃった。お父様どうしよう。

天野君の弟も警察だろう。警察に責任を

取ってもらいなさい。

東京警察病院院長の娘は電話をかけて

天野君の弟を家に招いた

今日うちに遊びに来ない？

もちろん！最高のスピードで行くよ！

天野は東京警察病院院長の自宅へ着くのは

そう時間はかからなかった

お父様の外国のウイスキーがあるの

君が勧めるならなんでも好きだよ

ウイスキーの水割りの茶色は

電灯に光り琥珀色に

娘は

天野に近づき肩に手をおいて

体を触るくらいギリギリに

天野は酔うと赤くなるのが早い

振り向くと娘は頬を近づけて

Kissをした

赤ちゃんが欲しいの

天野は

ただ単純に喜んだ

娘の体を支えようと

得意の柔道の受け身で

すると

ウイスキーで荒くなった娘の息が

はあ、はあと天野に触れてくる

天野は頭脳明晰医者も弁護士も警察だって

テストは100点を落とさない

娘と顔を合わせて微笑んだと思うと

天野は

医学書くらいしか知らない

ただ

赤ちゃんを作る

頭脳明晰の人間であれば

赤ちゃんが欲しい

その言葉が

どれだけ嬉しい言葉か

娘は頬を染めて

いつもより美しかった

ただ

頭脳明晰も

その時に出来上がっていた

司法書士の裁判資料

刑事裁判婦女暴行と妊娠隠蔽工作まで

わかるには

年齢が若すぎた

みんな

テスト100点なのに

お前は馬鹿だと言われる

正直者の

天野は

人生でたった一度きりの

大好きで大切な

将来を本気で考えた女性を

抱きしめた

その

生まれた赤ん坊は

将来

天野君だけに引き取られ

天野君もそのお父さんも

殺されて

お父さんの任された

日本建国

その

天野が望んだ就職

警視庁警視総監の立場として

その後

日本侵略する天野の同級生の外人たちを

ばたばたとやっつけて

日本建国を

担う人間に

ひとりぼっちでなるとは

そのとき誰も

知る余地は無かった

日本北海道本部函館

日本警察最高司令官宮内