瞑想といっても,10分がいいところ。こんな状態で効果,と言えるのかどうかわかりませんが,自分なりに「たまたまでなければこれはすごいぞ」と思えたことです。
先日の当直の夜。夜は特に動きもなく,事務室で一人で夕食を食べていたときのことです。その少し前にお腹がすいて,夕食の時間が決まっているわけでもないのでさっさと食べてしまえばよかったのですが,「まだ少し早いかな」とガムを2~3個立て続けに噛んで,やはり食べようと食べ始めた夕食。
ガムを噛んだせいか,若干食欲が失せた感じ。それでも夕食食べ始めると,左手がなんだか痒い。左腕も何か所かかゆみが。虫刺されかなとかゆみのある左手の甲を見ると,直径は1センチ弱だけど虫刺されというより小さな水膨れのようなものが。それに気づくと同時に唇の上の方にも急に出来物ができたような違和感。
この感じ,過去に何度か経験があるのです。一番ひどかったときは,今回ではなく以前に千葉に住んでいたときなのでもう20年近く前。この症状からあっという間に体中に水膨れのようなできものとかゆみで,夜間の診療機関を探して幕張の方まで行って,点滴を受けたか注射でひいたのか,蕁麻疹だかアレルギーだか忘れてしまったのですが,結構な大ごとでした。
当直の夜で職員は自分だけで,これはまずいなという思いはあったのですが,過去に経験していることでもあるので,ここはとりあえず落ち着いて。
まずは食べかけの夕食はそのまま落ち着いてよく噛んで時間をかけて喫食。
きっとこんなときの瞑想でしょうと,誰か来たらそのときは中断して対応すればいいことだしと周囲を気にしないことにして椅子に座ったままで瞑想。
かゆみを感じる部分を手で触って掻くのではなく,瞑想の体制で「左手の甲の水膨れ,気にしてたら結構痒かったけど意識的のそのかゆみを感じてみたらどうなんだろう。」とそこに意識を集中。「思ったほど痒くはない。」と結論。なぜか今の段階ではあとは左の腕と顔面唇の上。これはあえて確認したり触ったりしていなかったので,瞑想しながら意識だけでスキャン。顔面なんか唇の上なので,結構な違和感だけど,手で触ったりしなければ「なんかちょっと変な感じ」という程度。
10分の瞑想で,もちろんこれをやったからといって,終わったとたんに治っているなんて,期待もしませんでした。
それから食事の片づけで食器を洗って,ついてでそのまま食堂のほうの食器の片づけという本来業務。
などなどやって事務室に戻ってきてみたら,気が付いたらかゆみも水膨れも全部なくなっていました。
何もないところで急に出てくる症状なので,言ってみれば「気のせい」みたいなもの。
ということは瞑想でなんとかなるのではないかと,ちょうどいい実験というつもりでやってみたら,確かに消えました。
これだけで「瞑想」の「信者」のようになるつもりはありませんが,これは続けてみてもいいかなとは思えました。