たみちゃんちの地下駐車場で、夜の10時ごろ。
日本人らしき30代男性が、急ぎぎみにバイクにまたがり、
エンジンをかけ、勢い良くスタートした。
私もエンジンをかけ、彼とはバイク置き場のレーンが違ったので、
彼と出口合流付近で接触しないように、ちょっと、ゆっくり行こうと思った矢先、
カシャーンという高音と、ドガガガガという低音が大音量で鳴り響き、
私の耳をおどろかせた。
ゆっくり走りながら振り向いたら、
倒れている赤いエアブレードがみえ、
瞬時に、助けなきゃ!日本人!!とおもい、
自分のバイクのキーを抜き、倒れている男性のもとへかけよった。
日本人にみえるけど、ちがったら、いやだな。
とくに、悪いけど、韓国人。
しかも日本嫌い韓国人だと、とんでもないことになるとおもい、
英語で、たずねた。
「Are you ok?」
ムシをするではないか。この野郎。
たおれたバイクを自分でおこし(私も少し、手伝った)、しきりに、
ぶつけた自分のバイクを気にかけている模様。
そりゃー、気になるよなあ?
自爆ではずかしいし、バイク新品っぽいし。
でも、しらんぷりはあかんやろ?
もう一度、尋ねてみた。
「Are you ok?」
もっと、ほかに気の利いた英文、あるんちゃうか?
自分でもそうおもうが、
わたしにとっては、これがせいいっぱいの横文字。
男性は、やっと、声を発した。
『あ。。あ。。。あ。。』
そして、エンジンをかけて、私の方をむき直し、一礼して、去っていった。。。
なんじゃ?こいつ???
お前は、顔なしか?