NPO神奈川県日本ユーラシア協会 日本とユーラシア~ダイジェスト版~

神奈川県日本ユーラシア協会で毎月発行している機関紙「日本とユーラシア」から、ユーラシア芸能情報をお伝えします。

【特集】音楽シーンで快進中のベテランアーティストたち

2009-09-01 00:00:00 | ユーラシア芸能
 ロシアの音楽界に新風が入ったのが、70年代であると言われている。もともと天賦の才を持った芸術家の卵が、The Beatlesら西欧の音楽文化の影響を十分に受け、開花した。そしてソ連邦崩壊後に欧米文化が急速に流入し、これを取り入れた音楽を歌う次世代アーティストが泡のように生まれ消えているが、浮き沈み激しい芸能界の中で奮闘している、ベテランの姿に注目しよう。

 先ずは'69年に誕生し尚活躍中の、世界的に有名なロックグループ、Машина времени(マシーナヴレーメニ)。Vo兼Gtを担当しているマカレーヴィッチ・アンドレイ (55歳)は青年時代、ビートルズの他に、オクジャワ、ヴィソツキーの音楽に傾倒した音楽家。ソビエト&ロシアの音楽文化の発展に多大な貢献をしたことで、第4級祖国功績勲章('03)他、数々の勲章を受賞した。

 '72年に誕生したロックグループ、Аквариум(アクアリウム)のVoグレベンシコフ・ボリス(55歳)も、マシーナヴレーメニと共にロシアロック時代を築き、第4級祖国功績勲章('03)を受賞。

 その後を追うように、ソ連時代に活躍したアーティストが次々と誕生した。Электроклуб(エレクトロクルブ)のVoサルティコフ・ヴィクトル(52歳)とアレグローヴァ・イリーナ(57歳)は、現在ソロ、作曲活動などで多忙。'87年に誕生し、「Трава у дома」で一躍有名になったロックグループ、Земляне(ゼムリャーネ)。このVo兼Gtである、スカチコフ・セルゲイは53歳。そして同年に誕生したA'STUDIOは、ロシアTOP10に度々チャートインし活躍中で、ミクロシチ・ヴラジミール(56歳、Bs担当)とセルケバーエフ・バイガリ(51歳、グループリーダー、Key担当)が設立当時から支えている。



▲マシーナヴレーメニのスーパーロングヒットソング「Поворот(パヴァロット)」


 一方、ソロで活躍している歌手の中で最も功績があるのは、プガチョワ・アーラ。日本でも有名な歌「百万本のバラ」でお馴染みで今年還暦を迎えたが、ロシアのオーディションバラエティ「Фабрика звезд」で女帝ぶりを発揮、音楽業界を牛耳っている。

 プガチョワと人気を二分していた歌手ロタルー・ソフィヤが実は62歳。40代半ば~後半位にしか見えない風貌を持つ彼女は、プガチョワの還暦パーティで一緒にt.A.T.u.の「Not gonna get us」を歌い、「そう。(この歌のとおり)誰も私達(プガチョワとロタルー)に追いつけないわ!」と怪気炎を放った。
他にもレオンチェフ・ヴァレリー(60歳)、モイセーエフ・ボリス(55歳)、クジミーン・ヴラジミール(54歳)・・・・。



▲「プガチョワ還暦祝パーティー」で、t.A.T.u.の名曲「Нас не догонят」を歌う、プガチョワ(金髪)とロタル(黒髪)

 これからも彼らの活躍が楽しみだ。

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