yamasan爺のブログだ。

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【爺の創作「日記帖」】

2013年01月23日 | 日記
【爺の創作「日記帖」】ー②
親分「お里。具合ぇどうだ?さ。鍋焼きうどんだ。食えるか?」
お里「寝込んじまって。・すまないねぇ」
親「いいてことよ。おめェにはいつも苦労かけぱなしでな」
里「ありがと・・・うん。おいしいわあ・・」
親「ああ。ゆっくり休みな」

・・・数日後。
親「じゃあ、行ってくるから、後は頼むぞ」
里「あいよ。おまいさん!」 カチ!カチ!
・・・。
ドタドタ。
子分「あ、姐さん!」
里「どうしたんだい!?」
子分「お、親分が銀次と刺し違いで!」
里「・・松吉を呼んどくれ!」
松吉「へい。御用で・」
里「親分が。コレコレでね。ミンナ集めとくれ」
松「ええっ?!へいっ!」
ザワザワ・・。
松「ミンナ!聞いてくれ!親分が銀次と刺し違いで・・」
ミナ「なんだとおお!ちきしょう!弔い合戦だ!」
里「いえ!弔い合戦は許さないよ。親分の遺言だよ!」
里「松吉」
松「へい」
里「親分の遺言でネ。この組アンタに譲ります」
松「そ、そんな。突然・」
里「銀次との一件かたずいたし。アンタなら大丈夫。ミンナもついて来てくれます」
里「いいね。ミンナ!」
こうして。お里は尼寺に入って終生・親分の供養をしたとさ。

おしまい。

爺の創作「日記帖」

2013年01月23日 | 日記

ピ~ギャ~・・。プツン・。
・・・。老人は 通信室から居間に移った。
そして。
BOSEのCDラジカセで、フランシスレイの「狼は天使の匂い」をリピート・モードで
流し続けた。
・・・つぶやいた。
「とうとうやりやがった・・」
・・うめいた。
「オレはここにいる・」
叫んだ。
「オレは生きてるぞお!!」

200年後。

重機が唸る。
ガ・ガア。ガ~ン。

「ストップ!。??なんだ?こりゃ?」

彼は凍てついたドアを、やっと、こじ開けた。
「ワオオ!」

彼はみた。

氷づけの老人と犬とBOSEのCDラジカセを。

200年前の世界全面核戦争の生き残りの子孫が。
南極で観た光景だった。