本書で展開されている論点は多岐におよぶが、「聞く」ことと、「聞いてもらう」ことが、ぐるぐる循環すれば、わたしたちは、孤立せずに、なんとか生きていける、そんなシンプルなメッセージが印象に残った。
「聞く」は声が耳に入ってくることで、「聴く」は声に耳を傾けること―。「聴く」のほうがむずかしそうに見えて、実は「聞く」ほうがむずかしい。「聞く」の不全が社会を覆ういまこそ「聞く」を再起動しなければならない。そのためには、それを支える「聞いてもらう」との循環が必要だ。小手先の技術から本質まで、読んだそばからコミュニケーションが変わる、革新的な一冊。
目次
聞く技術 小手先編
第1章 なぜ聞けなくなるのか
届かなかった言葉
社会に欠けているもの ほか
第2章 孤立から孤独へ
連鎖する孤独
孤独と孤立のちがい ほか
聞いてもらう技術 小手先編
第3章 聞くことのちから、心配のちから
心に毛を生やそう
素人と専門家のちがい ほか
第4章 誰が聞くのか
対話を担う第三者
食卓を分断する話題 ほか
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