『ワーキングプア――日本を蝕む病』ではただただ悲惨な事例に圧倒され陰鬱な気持ちになるが、『ワーキングプア――解決への道』では、将来に託せるかすかな希望が展望されており、多少は救われた気持ちになる。とりわけ、リバプールや釧路市での行政機関、NPO、社会的企業による自立支援の試みはとても参考になる。
NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班編,2007,『ワーキングプア――日本を蝕む病』ポプラ社 (文庫版あり,¥1,260)'11.2.27
目次
1 「貧困」の闇が広がる日本
2 ホームレス化する若者
3 崩壊寸前の地方
4 夢を奪われた女性
5 グローバル化の波にさらわれる中小企業
6 死ぬまで働かざるをえない老人
7 荒廃を背負う子ども
8 現実に向き合う時
マンガ喫茶を住処とする若者、衰退する地方都市、睡眠時間四時間のシングルマザー、死ぬまで働かざるをえない老人、貧しさを受け継ぐ子どもたち…。明日は我が身の“ワーキングプア”とは。
NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班編,2010,『ワーキングプア――解決への道』ポプラ社 (文庫,¥609)'11.3.1
目次
1 “非正規大国”~韓国
2 “ワーキングプア先進国”~アメリカ
3 貧困の連鎖を防げ~イギリス
4 模索する現場~日本
5 解決へ~つながり始めた人々
6 今、この国がなすべきこと
グローバリゼーション、リーマンショックが「ワーキングプア」を常態化させつつある中、その原因と対策に深く迫った渾身のノンフィクション。
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