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本と音楽とねこと

迷走する家族

山田昌弘,2005,『迷走する家族――戦後家族モデルの形成と解体』有斐閣(¥1,995)'10.4.27

 第一部の家族機能論を土台として第二部で展開されている、三段階に分けられた戦後家族の変動論がなかなか興味深かった。
 家族の未来に無責任な展望をいだかず、事実にもとづいてどうしようもない現実を淡々と叙述する姿勢にも好感がもてた。

目次
第1部 今、日本家族に起こっている問題
家族問題の分析視角
日本社会が取り組むべき家族問題
第2部 戦後家族モデルの形成と解体
日本家族モデルの変動
戦後家族モデルの形成
戦後家族モデルの微修正期―低成長期型家族
戦後家族モデル解体の始まり

「幸せな家族」を求めて、「豊かな家族生活」という目標があった高度成長期。誰もがめざし、努力すれば実現できる「戦後家族モデル」があった。新たな家族モデルが見つからない現在、個人も社会も、「家族」とどう向き合えばよいのかわからなくなっている。希望は、ほとんどの人が、家族をもちたいと思っていること…。戦後家族の変遷をたどりながら、いま家族に何が起きているのかをとらえる、待望の書。

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