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本と音楽とねこと

ギャンブル依存国家・日本

帚木蓬生,2014,『ギャンブル依存国家・日本────パチンコからはじまる精神疾患』光文社.(12.14.2018)

 わが国におけるギャンブル依存症者数は、推定でなんと約500万人。「ギャンブル汚染」が、犯罪や失業・貧困・生活破綻等の不幸の大きな要因であることはまちがいない。この国の政治家や(警察を含む)官僚、そしてマスコミ関係者は、こうした事態を改善するどころか、自らの利権の温床としてギャンブル産業を肥大化させ、世界最悪の「ギャンブル国家」を成立せしめてきた。筆者の激しい怒りは、ギャンブル依存症問題を等閑視してきた精神医学界にも向けられている。
 腐敗した国家権力が招来した地獄に目を向けない者は、愚民というほかない。

目次
第1章 精神科医から見たギャンブル汚染列島
ギャンブル被害者の実態
第2章 ギャンブル汚染の実態と利権構造
ギャンブルが原因の犯罪
わが国のギャンブル汚染の実態
パチンコ・スロットの利権 ほか
第3章 日本はギャンブル汚染から脱却できるのか
ギャンブルによる脳の変化
わが国のギャンブル規制の歴史
諸外国におけるギャンブル規制 ほか

2014年8月、厚生労働省が発表したギャンブル依存の有病率はなんと4.8%、536万人。あなたの周りにもギャンブルをやめたいのにやめられない「ギャンブル症者」がいないだろうか。本書では、その「ギャンブル障害」の実態を詳らかにし、パチンコ、スロット、競馬、宝くじなどのギャンブル利権に鋭く切り込む。昨今議論されているカジノ法案、無残なまでに無関心を貫く日本の精神医学界―さまざまな利権によりズタズタにされた日本の未来は「脱ギャンブル」にかかっている!

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