旧ソ連、アメリカ合衆国等に国土を蹂躙され、荒廃と混乱、絶対的貧困のなかに棄ておかれたアフガニスタンの地にて、ハンセン病治療等の活動を、不屈の精神でやりぬき、凶弾に倒れた中村哲医師。その信念と活動の軌跡が本書で語られている。
中村さんが、あらためて偉大な人物であったことを再認識させられる書物である。
幾度も戦乱の地となり、貧困、内乱、難民、人口・環境問題、宗教対立等に悩むアフガニスタンとパキスタンで、ハンセン病治療に全力を尽くす中村医師。氏と支援団体による現地に根ざした実践から、真の国際協力のあり方が見えてくる。
目次
帰郷―カイバル峠にて
縁―アフガニスタンとのかかわり
アフガニスタン―闘争の歴史と風土
人びととともに―らい病棟の改善と患者たちとのふれあい
戦乱の中で―「アフガニスタン計画」の発足
希望を求めて―アフガニスタン国内活動へ
平和を力へ―ダラエ・ヌール診療所
支援の輪の静かな拡大―協力者たちの苦闘
そして日本は…
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