松井やより,1987,アジア・女・民衆 (アジアが見えてくる1),新幹社.(12.25.24)
若いとき、松井さんの著作をとおして、アジア、とくにそのグローバルサウスにおける貧困、環境破壊、性と労働力の搾取といった問題群についてたくさん学ばさせてもらった。
本書は、講演録であるが、タイ、ビルマ(現ミャンマー)、フィリピン、パキスタン、バングラディシュ等でのからだをはった取材、調査、そこで得られた経験と知識にもとづく、わたしたちグローバルノースに生きる者たちへ突きつけられる問いは鋭く、手厳しい。
グローバルサウスにおける悲惨はいまも変わらない。
わたしは、NGOに寄付することしかしていないが、ほかにできることはないか、模索していきたい。