セクシズムとミソジニーへの嫌悪、嘲笑が通底に流れる作品は、とくに共感を呼ぶだろう。
たんにおもしろいだけでなく、痛烈な批判、諧謔精神がみなぎっているところが、とてもよい。
松田青子,2021,男の子になりたかった女の子になりたかった女の子,中央公論新社.(3.19.2023)
コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない”娘の隠れた才能…松田青子の魔法に驚く11篇。
松田青子,2021,女が死ぬ,中央公論新社.(3.19.2023)
「女らしさ」が、全部だるい。天使、小悪魔、お人形…「あなたの好きな少女」を演じる暇はない。好きに太って、痩せて、がははと笑い、グロテスクな自分も祝福する。一話読むたび心の曇りが磨かれる、シャーリイ・ジャクスン賞候補作「女が死ぬ」を含む53の掌篇集。
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