2005~2007年に、北九州市であいついだ、生活保護がらみの餓死、自殺事件。筆者たちは、これらが福祉事務所の作為によって生じたものであることを明らかにし、福祉事務所長を、公務員職権濫用罪、保護責任者遺棄致死罪の疑いで刑事告発する。(2008年6月に検察が不起訴処分。)
小倉北福祉事務所長を告発へ 孤独死問題で市民団体
本書と、『この国は恐ろしい国』、『「福祉」が人を殺すとき』は、この国の福祉行政の根本にある病理を明るみにするものであって、さらにいえば、この国の政治に民主主義など成立しなかったのと同様、生存権保障の理念も存在しなかったことを物語っている。
「生活困窮者は死ね」と言うのか。「福祉が人を殺す都市」と言われる北九州市。それは国の生活保護政策の手本である。しかし「ヤミの北九州方式」は、旧厚生省天下り官僚の下で造られた、「国の生活保護切り捨てモデル」であり、厚生労働省の指導と通知によって日本全国に広がっている。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事