爱子-あいこ 玲奈 さや

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オス猫の場合は

2016-11-09 14:53:48 | 日記

 

飼い主の中には、健康な猫に手術を受けさせることに抵抗を覚える人がいるかもしれません。

また中には「生殖という動物が当たり前に持っている機能を、人間の都合で取ってしまうのは、人間のエゴだ」と考える方もいらっしゃるかと思います。

しかし、計画性のない妊娠や出産は、必ず母猫や生まれた子猫の不幸を作り出します。

猫は多産であることが知られていますが、個体差はあるものの、一度に3~4匹出産します。また人間よりも妊娠期間は短く(およそ2ヶ月)、多い個体では年4回出産します。

つまり年間で16匹子猫を生む計算です。

そして猫は、10歳を過ぎても発情します。そうなると生まれる子猫の数は…

その全ての子猫の面倒を見れますか?里親を探せますか?

…現実的に考えると困難ですよね。

それとも発情期が来ても、注意して交尾をさせないようにしますか?

物理的には可能かもしれません。でも発情期が来ても、交尾をさせないようにすることは、無益なストレスを、長年にわたって猫にかけることになります。

不妊手術をしなかった場合、上記にも書いたとおり、メス猫は身体的ストレスを受ける他、発情期を迎えた猫は、それまで外に出たがらなかった子でも、外に出たがるようになるため、脱走のリスクとそれに伴う事故・病気のリスクが高くなります。

スプレー行為とオス猫同士の喧嘩による怪我・不特定多数の猫との交尾による感染症のリスクが考えられます。

その他にも、長年にわたって出産も避妊手術もせずに発情を繰り返したメス猫は、生殖器の病気になるリスクが高くなります。特に乳がんの発生は多く、乳がんを発症すると早期に肺に転移し、短期間で猫が亡くなってしまうことも。

オス猫も高齢になるまで去勢しなかった場合、前立腺肥大になりやすくなります。

不妊手術は、それ自体にリスクがありますし、もしかしたら人間のエゴなのかもしれません。

でも、猫が人間社会でなるべくトラブルなく暮らすために、また猫が老齢になってから色々な病気にならないようにするために、そして何より不幸な子猫を増やさないようにするために、早期に避妊・去勢手術をすることは、猫と共に生活しようとする飼い主の責任なのです。