私の住んでいる町の公園で、桜の木のオーナーを募集しているのを知ったのは数年前。
毎年秋に募集をして抽選によりオーナーになる方が決まり、
春の桜の時期にメッセージプレートを掲げて正式にオーナーになる。
先日、今年のオーナーさんが11組決まった。
56件の応募に対しての11組。今年の倍率は約5倍。
実は私も密かに応募しているけれどなかなか門は狭い・・
でも、諦めないで毎年応募しようと思っている。
・・あまり考えたくない話だけれど、
私の両親が亡くなってしまったら実家は取り壊しになり
あのリンゴの木も切られる事が決まっている。
せめてその時、リンゴの木の下の土を少しでもその桜の木の根元にそっと置いてあげたい。
からっぽの桜の下で子供達の将来を思って教科書を焼いたおじいさん。
その灰を自分の家の庭に撒いた父親。
しかしその安住の地もいずれ無くなってしまう時がやってくる。
私だっていつまで元気でいられるかわからない。
父親は若い頃、毎日欠かさず早朝にその公園まで走り、公園内の神社にお参りをしていた。
代わりに今度は私がその公園内の桜のオーナーになって、
その桜にはこの先もずっと春に花を咲かせてもらいたい。
それが私の今の願いです。
とても綺麗に咲いていたので、現オーナーさんの桜を写真に撮らせてもらいました。
今年もたくさん花が咲いていました。
毎年大きくなっていくのも楽しみですよね。
オーナープレートには好きなメッセージを入れられるそうです。
唯一無二の桜。
私もいつか、オーナーになれますように。