Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

春の海

2025-01-05 | Weblog
2025年。
年が明けて今年の初詣は少し遠出をした。

湾岸線を南下して富津中央で降りて、まずば岩谷観音堂に寄ってみた。
午前中はキリリと空気が冷たいが、田舎の開放された空気感が気持ちが良い。








房総半島は意外と低山が多く、この祠群も奈良時代に彫られたと案内板に書いてあった。








真っ暗な小さな洞窟に入ると、左右の壁面には仏像などが彫られている。
岩を切り崩した寒暖なども無防備な感じで、これはなかなか冒険心をくすぐられて非常に面白かった。
しかも、その近くにはこれまた古い井戸ポンプがあったが、いつぐらいまで使われていたのかと思うとロマンあってなかなかよろしい。





そこから少し走ったところに東善寺というお寺があるが、そこへ行くためには細い隧道を通らなくてはならない。
バイカー達が自分のバイクを入れて写真を撮っていたが、ここも昔の人の手彫りで芸術の域に達している。





その先に東善寺があったが、地味な感じだけど少し海が見えるから展望としては悪くなかった。
周りは山なのでたくさんの野鳥も生息してるので心も休まる。





さらに国道127号線を南下すると崖観音の愛称で呼ばれている大福寺がある。

釣り納めとか初釣りなんかで房総半島にはよく釣りに行っていたが、その際に何度か目に入ったところだ。
船形山の中腹に観音堂があり崖観音と呼ばれているとのことで、地元漁民の海上安全と豊漁を祈願する目的で造られたそうだ。
そういうことだから「今年も良い魚が釣れますように!」と小銭を投げ込む。








この辺りにも何度か釣りで来たことがあったがもちろんその時は興味なかったと思うが、それはやはり釣果しか見えてなかったのだろう。
ここからの展望は最高に良く、船形の街並みを見下ろせば東京湾がどーんと広がって気持ちの良い風景を望める。

空は晴れやかで風はなく穏やかで、こんな時に海辺に立つと魚なんて釣れそうにないなあと思ってしまった。
どうも正月らしさを感じないが、道の駅などの商業施設で流れている『春の海』を聴くと、ああ正月だなあと感じる。





ん?でも春の海ってもう少し波っ気があるような感じもしなくはないが。
そもそも、どうしてこの春の海が正月に流れる曲になったのだろうか?
まあ良いか。





しかしまあ、考えることはみんな同じなのか、帰りはすごい渋滞で辟易してしまったよ。