Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

都営バスにて

2010-05-07 | Weblog

たまにバスに乗ることがあるんだけど、なかなか良いものだ。
バス停との間隔が短く、目的地に行くまでは時間が掛ってしまうが、街中を縫うように走ってくれるので、普段とは少し変わった風景がそこにある。

先日乗ったバスの運転手は、結構若い女性の方だった。
今日は、電車の車掌とかも女性の割合が多くなってきて、色々と男性社会にも進出してきているのだろう。
大したものである。

その日は、GW真っただ中だったが、午後からバスに乗ったため割とすいていた。
水天宮辺りで少し込み始めた車内で、出口付近に何人かの男性客が立っていたため、「出口付近には立ち止まらないで奥に移るようにしてください」と言うアナウンスが入った。
それで何人かは仕方なしに、バスの後方部へと移った。
しかし、それでもどかない2人の男性客が居た。
彼女は直接、「そこは出口付近で邪魔になります。後ろに移ってください!」と男性2人に声を少し荒げた。

それでも男性客はまるっきり、知らんぷり。
多分彼女は、「なんでアタシはこんな良い天気の休日に、仕事なんかしてなくちゃいけないのよ!」と鬱憤でも溜まっていたのかもしれない。
そう思うと本当にかわいそうになってしまうが、まあ仕方ない。仕事なんだから。

僕は、「おい!お前らここは出口だから、退いたらどうなんだ!このデクノボウがあ!」とクリントイーストウッドみたいに言いたかったが、ただその様子を後部座席から傍観していただけで、やはり何も展開は無かった。
よく見ると、男性客はどうも日本人ぽくない。
あっそうか、日本語が通じないのかも知れない。

結局、終点までそのまま何事もなく、午後の平和的な時間と共にバスは都心に滑り込んでいった。


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