人知れずに舞い降りて、
融けて生涯に幕をおろすスノー・フェアリー。
その姿は、人々には知られていない。
・・・
ふわ・ふわぁ・ふわ・ふわ~・スルー・ふわぁ・ふわぁ
”あっ、こっちにきてはダメ!”
「クゥちゃん、雪遊びしていたら、良く分からない所に来たね」
「うん、メイちゃん、ここ、どこだろうね?」
「きっとお家は、あっちじゃないかな」
”ダメだよ、そっちへ行ってはダメなんだ”
スノー・フェアリーは、子供たちが山奥に入ってしまうのを止めたかった。
”何を迷う必要があるんだ”
「あっ!キャ~、雪女だ!」・「わ~!!」
「あっ!あっちへ逃げよう」
”・・・よかった。・・・”
スノー・フェアリー・雪女は、ぐったりとして倒れながら雪に舞った。
( スノー・フェアリーは、生を感じているときに一度だけ魔法を使える。
ただ、命と引き換えになるのだけれど。 )
スノー・フェアリー・雪女の優しい笑顔は、静かに雪につつまれた。
それは、スノー・フェアリー・雪女の幸せ。
・・・
( 今日まで、「雪女」を英語にすると、スノー・フェアリーであることを知らなかった。・・・
雪の妖精だったんだね。 )
・・・