ドルトムントにあるヴェスト ファーレン シュタディオン!
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ホテルでは、各々凄まじい応援の格好とフェイスペインティング
をし、移動中のバスの中では、日本代表を応援する歌をみんなで
歌いました。「オ~バモ 日本!
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そして、合言葉は、
ドルトムントで奇跡を起こそう! でした。
約1時間半で到着すると日本、ブラジルの両サポーターで
ごった返していました。
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バスを降りるとすぐにスタジアムに向かいました。
スタジアムに入るには第一、第二デートで2回セキュリティーチェック
を受けないといけませんでした。
午後6時開門を心待ちにしている両国のサポーターが第一ゲート前に
ドンドン押し寄せていました。
ここでは、同じ国のみならず相手の国のサポーターとも
これから始まる試合に先駆けて記念写真を撮ったりしていました。
いよいよ開門、第一ゲートをくぐるとスタジアムがそびえ立っていました。
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更に第二ゲートを通り、ようやくスタジアム内に入れました。
すぐに座席に向かい客席、ピッチを見ました。
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ここで、歴史的な試合を見ることができる
と思うと鳥肌が立っていました。
試合開始まで2時間半以上時間がありましたが、全く退屈に感じませんでした。
テレビでは、分からないことですが、スタジアム内ではDJのような
方が音楽を流したり選手を紹介していました。
ブラジルを紹介するときは、もちろんセレソン、
では、日本を紹介するときは....。もちろん
サムライ ブルー でした。
サムライ ブルーというたびに日本人サポーターから歓声が上がりました。
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そして、いよいよ選手が入場してきました。
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もう、このときは今までに味わったことの無い興奮状態でした。
「君が代」をお腹の底から声を出して歌いました。
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そして試合が始まると両サポーター凄まじい応援合戦でした。
テレビには映っていませんが、ブラジルサポーターが何度も
ウェーブをしていました。
もちろん日本人サポーターも一緒になってウェーブをしていました。
敵同士でありながら、一緒にサッカーを楽しんでいるという
なんともいえない幸福感がありました。
更に日本に先制点を入れられたブラジル人サポーターも同点になり
徐々に試合の主導権を握ると我々に向かって
「見たか、日本人、俺達が世界一!」
といった感じで盛り上がっていました。
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そして、試合終了。奇跡は起きませんでした。
日本では、「ドルトムントの屈辱」とか言っているTVを帰宅後見ました。
でも、現地にいた私からすると屈辱ではなく、現実を突きつけられた
だけのこと、むしろ、コテンパにしてくれたブラジルに
感謝したい気持ちでした。
中途半端に勝ったりするときっと日本では、選手に失礼という
意識も無く冗談半分に
「ジーコはブラジル人やし.....。」
とか、言う人もいたでしょうしね。
スタジアムを出るとお互いのサポーターは今まで戦っていたこと
を称えあうようにユニフォームやタオルを交換していました。
私は日本代表のタオルとセレソンTシャツ(今まで着ていたやつ)
を交換しました。
家に帰ってみてみるとマクドナルドのロゴの入った
セレソンのTシャツでした。
日本でいうと、キリンの勝ちTみたいなものでしょうね。
その日は、試合に負けたこともありかえりのバスは静まり返っていましたが、
みなさん、4年後に向けて頑張ろうと誓い合いました。
次の日、早朝に日本へ向けて出発しました。
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