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ナゴルノカラバフ紛争と日本

2021-08-16 21:42:00 | 日記
今回は日本と関係のあるナゴルノ=カラバフ紛争についてまとめようと思います。

ナゴルノ=カラバフ紛争は、去年2ヶ月にわたって発生した武力紛争ですが、日本では大して取り上げられませんでしたね。

結論から言うと、この紛争は「自衛権」という観点で大きな問題を抱えています。

ここでは詳しい背景には触れず、簡単な背景の説明をします。

ナゴルノ=カラバフ紛争とはソ連が崩壊した1980年代後半〜90年代、アルメニアとアゼルバイジャンとの間で、

「ナゴルノ=カラバフ」の地位を巡って争った紛争です。

結果的に、ロシアが支援するアルメニアが大勝を収め、ナゴルノ=カラバフだけでなくその周囲を含め領土の20%をアルメニアが占領してこの領土紛争は停戦となりましま。


元々アゼルバイジャン領だった事や、ナゴルノ=カラバフ以外の地域をアルメニアが占領している事から、国連安全保障理事会は、アルメニア軍の「占領」を認め、撤退命令を決議しています。

ところが、アルメニアはこれに応じず、30年が経過して2020年、紛争が再燃し、今回はアゼルバイジャンがトルコとの繋がりもあって大勝を収め…と言う流れで今に至ります。


ここで問題になるのは、アゼルバイジャンの主張に立った場合、

占領された領土の奪還が理由であるなら、30年経ったとしても武力行使は許されるのか?という問題です。

日本もよく竹島や北方領土は問題になりますが、アゼルバイジャンの主張が正しいならば、これらの島の奪還に向けた武力行使は正しいと言う事になります。

一方で、正しくないとすれば、アルメニア領内で迫害されるアゼルバイジャン人はどうなるのか?と、中々簡単な問題ではありません。

国際法上、武力行使が許されるのは自衛権と、安保理決議に基づく強制措置のみです。

領土奪還は自衛権で解決できるのか?

まだ先の見えない問題です。


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