セラフィーヌの庭

岩波ホールで映画を観る機会がありました。

岩波ホールは私の学生だった頃からロードショーではない良い映画を

上映している映画館として友達の間でもよく話題になしました。

恥ずかしながら学生時代に行った事はなく今日初めての鑑賞でした。




今日の映画ではフランスの1900年代の女流画家の人生を知る事が出来ました。

そのころの画家たちはほとんどと言っていいくらい生きている間に高名になった

人はあまりいないと思いますが彼女も例外ではなく、物語のラストでは病院で

最期を迎えます。

呼吸をするのと同じように絵を描き続ける姿は神々しいほどで、

自分の日常と比べると恥ずかしくもあり、また、羨ましくもありました。




こっくりとしたくだものの絵はまさに神様の創造物。

庭や森、貧しいながら美しく愛情をかけたインテリア…窓にかかるレースのカーテン。

すべてを見逃さないように大切に見ました。




セラフィーヌはきっと誰にもじゃまされずに、創造していたかった…

しかし世間や歴史に翻弄されて生きるしかなかった…切なくて美しい映画でした。