1月はエンタメチケットを取ってなかったので(ホントは「レ・ミゼラブル」観たかったのだけど全滅
)、この作品が2025年初のエンタメ鑑賞です
イギリスの国民的作家ジェフリー・アーチャーのベストセラー小説を原作としたオリジナル・ミュージカル。「東宝」が世界初のミュージカル化に挑み世界初演として上演、音楽は数多くのミュージカルを手掛けるフランク・ワイルドホーンが務める。
20世紀初頭、ボストンの名家で生まれ銀行家の父の跡継ぎとしての人生を歩むウィリアム・ケイン(松下洸平)。同じ日にポーランドの山奥で生まれたアベル・ロスノフスキ(松下優也)は貧困と劣悪な環境で育つが、困難を乗り越えアメリカに渡りホテル王に認められホテル経営に携わるようになる。
そんな二人は別々の道を歩んでいたが、ニューヨークの大恐慌の際にケインがアベルのホテルへの融資を断った事をきっかけに対立を深めていく・・
大規模な舞台セットではないが、大きな白いブロック状の建物2つと階段4つを自由自在に組み合わせ移動しながらプロジェクションマッピングと照明で多彩な場面を演出し、明るく楽しいシーンと暗く重いシーンの楽曲のメリハリもよく、ダンスシーンの完成度も素晴らしかった。
歌唱よりも台詞のシーンが多めだったのでストーリー展開は分かりやすく、ラストの予想外のエピソードにはうるっと涙した。
初めて生で見た洸平くん、名家のお坊ちゃまだけどしっかりとした信念を持っていて、友人想いで優しい一面もある役を丁寧に演じてました。台詞シーンの滑舌がいいのはもちろんだけど、ドラマや番組MCでの発声法とは変えているようで意外とパンチのある歌声と安定感で、もっと彼のソロ曲を聴いてみたいと思いました♪
優也くんは、田舎育ちで無骨だけど友人や家族を守るために必死に生きていく役を熱演。
久しぶりに見た知念ちゃんはホントに上手。声量も変わってなくて圧巻の素晴らしい歌唱でした。
山口さんは1幕だけの出演だったけど、どんな役を演じてもやっぱり山口さんで(笑)存在感抜群。
初演って当たり外れがあるんだけど、個人的には好きなタイプのミュージカル作品だったので再演を期待したいです
貸切公演だったので終演後に長めの挨拶があって、洸平くん→優也くん→知念ちゃん→山口さん→益岡さんとお喋りしてくれたけど、この時の洸平くんはいつものイメージに戻ってて、改めて「演技中は完全に役に入っていたんだな~」と実感、優也くんはユーモア満点で会場が笑いに包まれた。すでに20公演くらいこなしてきているだけあってカンパニーの仲の良さを感じる楽しいトークでした♪
◇CAST◇
ウィリアム・ケイン:松下洸平、アベル・ロスノフスキ:松下優也、フロレンティナ:咲妃みゆ、ザフィア:知念里奈、ケイト・ブルックス:愛加あゆ、デイヴィス・リロイ:山口祐一郎
ミュージカル「ケイン&アベル」→ TohoChannel
貸切公演の特典の「出演者サイン入りプログラム」当選番号。・・・こういうのっていつか当たることあるのかな?
◆観劇記録◆
東急シアターオーブ
S席 1階 15列 25番
<Vpass半館貸切公演・先着販売>
1階客席のほぼ中央、市松模様の座席配置なので前席の人の頭も気にならず、周囲に気になる動きをしたり音を出したりする人もいなかったので(笑)快適に鑑賞できた。足元スペースが狭いのがこの劇場の難点
1階ホワイエは飲食NG、2階ホワイエのみOK。ソファ席は少ないので、窓際のカウンタースペースで立ったまま飲食している人が多かった。バーカウンターが2階にあることを今回初めて知りました(今までずっと1階席だったのか?笑)。