ブラーノ島のレース ショップ 『GIANNA G 』
「Venezian Lace ベネチアン レース 」
の名前で知られる美しいレース編み ・・
針を使って糸を編んでいくレース編みは、
ブラーノ島が発祥といわれています。
(3月20日のブログ参照 )
しかし、『ニードル レース 』 と呼ばれるこの手法は、
イタリア シシリー島で編み出され、
ブラーノ島はそれを発展、洗練させたというのが実際のようです。
「ベネチアン グラス 」 と同じように、いいものを取り入れ、
それをさらに進化させるベネチアの知恵がここにも見られます。
(3月17日のブログ参照 )
レース編みがファッションに取り入れられたのは、
15世紀の終わり頃です。
1493年の肖像画に、頭を飾るレース編みが見られます。
ブラーノ島で、漁に出た主人の帰りを待つ
主婦の内職として広がったレース編み ・・
15世紀の終わりから16世紀初めのことです。
ブラーノ島から生まれた 『レース 』 は、
瞬く間にヨーロッパ中に広がり、
最高のレースの地位を獲得しました。
しかし、その隆盛の期間は短く、17世紀には、
他国で生まれた新しい技術によってその地位を奪われます。
ベネチアン グラスが
ボヘミアン グラスに替わっていったように ・・
(2009年5月30日のブログ参照 )
Margherita di Savoia
マルゲリータ王妃 (1851年ー1926年 )
18世紀後半、衰退の一途をたどる 「ベネチアン レース 」 に、
イタリア王妃 マルゲリータが救いの手を差し伸べました。
ブラーノ島にレース教習学校がつくられるなど、
手厚い庇護によりベネチアン レースは復活しました。
現在、刺繍と組み合わせたレースなどもつくられ、
ブラーノ島の伝統は健在です。
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