アメリカ人の医師とその家族が、
モロッコ マラケシュの
ジャマ エル フナ広場 で殺人を
目撃するところから始まるサスペンス。
ヒッチコック監督の
『知りすぎていた男』 ・・・
家族の滞在したホテルが、
北アフリカ随一の名門 ・・・
ジャマ エル フナ広場に程近い
ホテル ラ マムーニア です。
(公式ウェブサイト)
注:2020年に大改装があったため、
現在の外観、内観は
異なっている可能性あり。
この映画が公開されたのは、
イスラム文化が日本やアメリカ、
そしてヨーロッパ諸国に
まだ十分に浸透していなかった時代。
イスラム圏の
風習などの特異性がミステリアスで、
いっそうサスペンスに
拍車をかけました。
ヒッチコック一流の状況設定ですね。
映画冒頭の印象的なシーンは、
家族がチェックインを済ませ一息つく
ラ マムーニアの部屋 ・・・
そこに、ドリス・デイ(医師の妻役)の
歌が挿入されます。
♪The Future's not ours to see
未来のことは、誰にもわからない♪
この歌詞が暗示しているように、
予想できないストーリーが
展開していきます。
また、
ヒッチコック サスペンスの重要な
舞台となった ラ マムーニア には
こんなエピソードも ・・・
広大な敷地には、おびただしい数の
鳥が生息しています。
窓を開けていると、
その鳴き声がすさまじい。
ヒッチコックは、
『知りすぎていた男』の撮影で
ここに滞在中、
あの名作
『鳥』のヒントを得たそうです。
ともあれ、今年100周年を迎えた
ラ マムーニアは、
今回の地震による大きな被害は
免れたようです。
ところで、イスラム圏 に撮影・取材に
行く機会はさほど多くありませんが、
行けば必ず
工芸品などの美しさに感動します。
(写真借用 今回のモロッコ地震)
地震は、一瞬ですべてのものを
無にしてしまいます。
犠牲になられた方々を悼むとともに、
できるだけ多くの文化財が
無事であることを願うばかりです。
Doris Day
Que sera sera
映画『知りすぎていた男』より。
JFK-World
昔の良質な映画にため息を。
「ケセラセラ」の曲が流れてきそう…。
アメリカでも、古い俳優さんのほうが安心して観れます。
日本もしかり。
余り、若手は存じません!!
CGなどがない時代、撮影は常に一発撮りでした。
そこには、緊張感と共に、わくわくする醍醐味がありました。