北京の映画村で見ることができる映画のセット ・・・
中国映画によく登場する光景そのものです。
近年、中国における映画産業の成長は著しく、
21世紀に入って以来今日まで、
興行収入は20倍以上になったといわれています。
いまや中国は、
アメリカに次ぐ世界第二の映画大国です。
また、中国にはインターネット動画に視聴制限があります。
そのため、若者が頻繁に映画館に足を運ぶという
往年の映画文化がいまも息づいています。
そのことを反映して、
中国国内の映画館の数は増加を続けています。
さて、
『キル ビル (クエンティン・タランティーノ監督作品 ) 』
の多くのシーンが北京で撮られたことは有名な話ですが、
中国はいま、
CGやSFXなどの技術を求めてハリウッドに接近中です。
個人的には、中国映画には、
CGなどに頼らない昔ながらの映画づくりを
追い求めてほしいと願っているのですが ・・・
うっすらと白く見えるこのセットでは、
雪のシーンが撮影されたのでしょう。
CGでは難なく描き出せる 『雪 』 ですが、
手づくりのものには手づくりならではの味わいがあります。
中国映画には、人海戦術を駆使しなければ
つくりあげることができない大作に挑んでほしいと思います。
たとえば、マンパワーで完成させた1988年公開の
日中合作映画 『敦煌 』 などのような ・・・
次回は、
中国のマンパワーを如実に物語るトピックを紹介します。
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