
先週1月19日 東京 六本木。

六本木ヒルズ 森タワー ・・・

この52階で開かれていた
「キース・へリング展」を
見てきました。

Keith Haring
キース・へリング(1958年ー1990年)
アメリカ ペンシルベニア州生まれ。
ストリートアートの先駆者。
エイズにより31歳で死去。

彼の作品に対峙するのは、

サンフランシスコの
グレース大聖堂 以来です。

西海岸 ミッション地区 の
壁画アートに対し、

彼が情熱をぶつけたのは
ニューヨークの地下鉄駅 ・・・

それは、
サブウェイ ドローイング
と呼ばれました。

どれもチョークで描いた
シンプルなもの。

生涯を通じて
彼の作品の基本となる連続線には、

永遠の命を感じます。

こちらは、
ダンスパフォーマンスの舞台背景。
躍動感が見事に表現されています。

片や社会貢献活動家であり、
アフリカの飢餓や人種差別問題の
解決を希求していた彼は、
アフリカの人々と命を
こんなふうに表現しています。

自らに課せられた運命=エイズにも
真摯に立ち向かいました。

これは、政府や世間の無関心に
対するレジスタンス ・・・
見ざる聞かざる言わざる
を非難しているのでしょう。

(たばこのポスター)
彼を一躍時代の寵児にしたのは、
広告だったかも知れません。

彼のポップアートは、
日本の若者にも支持されました。

また、こんなあそび心も ・・・
自身が子どもの頃から
憧れていたミッキーマウスと、

親交のあったアンディ・ウォーホルを
ミックスした ”アンディ マウス” など。

異質な印象のこの作品は
彼の自画像 ・・・
背景には クイーンズボロ橋 が
描かれています。

人生は儚い
それは生と死のあいだの細い線
ぼくはその細い線の上を歩いている
ニューヨークに住んで
飛行機で飛び回っているけれど
毎日死と向き合っている

彼が遺した言葉です。

そして、
彼がこの世を去る直前に描いた連作。

タイトルは ”フラワーズ” ・・・
きっと、命の象徴なのでしょう。

心なしか絵筆の乱れを感じます。

さて、見終わって、
目頭が熱くなり眺めた東京。

ゆっくりと暮れ始めました。
Art Garfunkel
A Heart in New York(1980)
1980年は、キース・へリングが
ニューヨークの地下鉄駅で
絵を描き始めた年ですね。
JFK-World
六本木ヒルズだけに存在するクモさんのオブジェだと思っていたらスペインにも在り驚きました。
南西フランスから北部スペインを観光した時にグッゲンハイム美術館にお邪魔しました。
オノヨウコさんの個展が開催されていました。
その時あの有名なママンがあり世界各地にある事をしりました。
そんな事を思い出させて頂いた一枚の写真でした。
いつか、世界中にある Maman ママン を見て回りたいと思っています。
母性への憧れは、平和への道かも知れませんね。